著者
土屋 武彦 法村 俊之 山本 久夫 畠山 智
出版者
Japan Health Physics Society
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.279-284, 1985 (Released:2010-02-25)
参考文献数
10
被引用文献数
2 1

The radiations emitted from the front surface of CRT of a color-television and a personal-computer display were measured by GM-counter. No difference was observed in the radiation dose between the cases with and without application of a high voltage to the CRT. The radiations were also measured by Si- and Ge-semiconductor spectrometers. It was found that the radiations emitted from CRT were composed of β- and γ-rays, and were essentially emitted from 40K and the nuclides of uranium- and thorium- series contained within the front glass of CRT. The exposure dose rate of these radiations at 50cm from the surface of CRT was, however, less than 1.6×10-3mrem/hr, and it was practically negligible in comparison with that of natural background radiations.
著者
畠山 智充 郷田 秀一郎 海野 英昭
出版者
FCCA(Forum: Carbohydrates Coming of Age)
雑誌
Trends in Glycoscience and Glycotechnology (ISSN:09157352)
巻号頁・発行日
vol.28, no.161, pp.J55-J60, 2016-05-25 (Released:2016-05-25)
参考文献数
23

タンパク質毒素は標的細胞膜脂質との特異的な相互作用を介して非常に効率的に毒性を示す。細菌由来のタンパク質毒素の中には、標的細胞に結合した後、細胞膜中でオリゴマー化することにより膜貫通ポアを形成し、結果として細胞死を引き起こすものが存在するが、このようなポア形成メカニズムは、真核生物由来の溶血性レクチンの作用とも共通する。我々はナマコの一種であるCucumaria echinataから単離された溶血性レクチンの糖結合活性およびオリゴマー化活性に関して詳細に検討し、そのモノマーおよびオリゴマー状態の両者における構造解析を行った。その結果、このレクチンのポア形成過程において大きなコンフォメーション変化を生じることが明らかになった。これらの結果は、細胞表面上における糖質ならびに脂質との相互作用によって引き起こされるタンパク質の著しい構造変化の例を示すものである。
著者
畠山 智行 神谷 晃央 佐藤 香緒里
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.855-860, 2017
被引用文献数
1

〔目的〕本研究の目的は,大腿骨頸部前捻角が骨盤固定下での股関節屈曲角度に及ぼす影響について明らかにすることである.〔対象と方法〕対象者は健常若年者62名(男性31名,女性31名).大腿骨頸部前捻角をクレイグ検査にて測定し,対象者を平均群,過前捻群,後捻群に男女別で分類した.併せて骨盤固定下での股関節屈曲可動域,背臥位での股関節内外旋,腹臥位での股関節内外旋を測定した.〔結果〕股関節屈曲角度以外の全測定項目に男女差がみられた.股関節屈曲角度において,男女ともに前捻群と後捻群間で有意差がみられ,前捻角度が大きいほど股関節屈曲角度が大きくなった.〔結語〕前捻角などの測定項目に男女差を認めたため男女別で検討した.男女ともに大腿骨頸部前捻角が骨盤固定下の股関節屈曲角度に影響を及ぼすことが明らかとなった.