著者
山田 晶子
出版者
The Society of Fiber Science and Technology, Japan
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.T248-T254, 1985-06-10 (Released:2008-11-28)
参考文献数
9

In order to understand the drying process of fabrics, drying experiment in household manner was conducted at five atomospheric conditions. (10 and 20°C at 65% RH, and 30°C at 40, 65 and 90% RH)Other experiments on 18 samples of different fabrics were conducted in a condition of 30°C at 40% RH.The following conclusions were obtained.1. Evaporation rate of water (K1 [g/cm2•min]) in the constant rate period is mainly determined by the difference between the temperatures of air and wet bulb (ta and tw), although it changes somewhat by the difference between fabrics.In the constant rate period, the water in the fabric comes to the surface so rapidly by capillary migration, that the fabric surface is almost saturated with water vapor, and evaporation of water continues in each constant rate of each fabrics.Hygroscopic, roughly wovened, napped fabric has a wide surface for evaporation, and water evaporates rapidly from these fabrics than from other hydrohobic smooth surfaced fabrics in the constant rate period.2. The end of the constant rate period where the critical moisture content (C. M. C.) is defined, appeared to be the final point where the fabric surface is still saturated with water vapor.Higher rate of water transfer from the fabric to the air in the constant rate period, and slower capillary migration in the fabric are main factors for higher C. M. C.3. The drying rate constant (K2 [1/min]) in the falling rate period is greater for hydrohobic fabrics, and for thinner fabrics. Also, for hygroscopic fabrics with smaller volume fraction of fiber, the rate constant K2 is greater.
著者
山田 晶子
出版者
愛知大学語学教育研究室
雑誌
言語と文化 (ISSN:13451642)
巻号頁・発行日
no.18, pp.111-121, 2008-01
著者
山田 晶
出版者
京都大学
雑誌
京都大學文學部研究紀要 (ISSN:04529774)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.1-95, 1971-09-20

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
山田 晶子
出版者
The Japanese Society of Sericultural Science
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.266-271, 1997-08-28 (Released:2010-07-01)
参考文献数
8
被引用文献数
2

絹と他の繊維素材布の熱伝導率を熱線法により20℃, 65%R. H. の環境で計測した。布の重ね枚数を50枚以上の厚さにすると, 再現性のある計測が可能である。布の構造的な特徴は, 低荷重で計測した布厚さから求められる繊維体積率に表れ, 布の熱伝導率は, 繊維体積率と一定の関係を示した。一般的に, 繊維体積率が増えると, 熱伝導率も高くなるが, 絹では羊毛と同様にその変化が小さく, 綿, 麻, ポリエステルでは変化が大きい。絹と他の繊維素材を比較すると, 絹は羊毛に次いで大きく, ポリエステル, 綿, 麻の順に熱伝導率が高くなることが分かった。布の熱伝導率λkから, 空気分率に相当する熱伝導率λaを引いて求めた繊維固有の熱伝導率λkfは, 絹では0.25と最も低くまた素材毎に固有な値を示した。布の熱伝導率λkと繊維固有熱伝導率λkfは相関を示し (0.68), フィラメント織物の絹・ポリエステルでは, 繊維固有熱伝導率に較べて布の熱伝導率が高く, 綿・羊毛などの紡績糸織物では布の熱伝導率が低い傾向が認められた。絹では, 繊維固有熱伝導率が繊維中最も低いが, 布になると羊毛より高く, ポリエステルより低いという特徴を示した。
著者
山田 晶子 成瀬 信子
出版者
The Japanese Society of Silk Science and Technology
雑誌
日本シルク学会誌 (ISSN:18808204)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.31-36, 2006

地球環境が温暖化し、人々の生活にも大きな影響を及ぼしている。暑熱気候を少しでも快適に過ごすためには、暑い環境や寒い環境での各種繊維素材布の熱伝導特性を知り対策を図る必要がある。様々な布素材の熱伝導率(山田1997)、絹布はどうして涼しいのか(山田・成瀬2002)について知見を得ることができた。<br>ここでは、環境の温度と湿度を変えて熱伝導率を計測し、布の熱伝導率は、空気、水分、繊維の各体積率とその熱伝導率の和によって求められることが判った。また、布の熱伝導率のうち繊維(異断面・異方向に並んでいる)の熱伝導率の寄与が最も大きいこと、得られた繊維固有の熱伝導率は、温度の影響よりも繊維体積率の影響が大きいことが判った。
著者
山田 晶子
出版者
The Japanese Society of Sericultural Science
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.341-346, 1998-08-31 (Released:2010-07-01)
参考文献数
12

絹布の吸湿速度に及ぼす大気の温・湿度の影響を比較検討した。また, 高温環境での繊維素材別の吸湿速度の特徴も検討した。布の吸湿による重量変化を記録し, 一次の反応速度式から吸湿速度定数を求めた。吸湿過程全体の吸湿速度は, 高温・低湿環境ほど大きく, 低温・高湿環境ほど, 小さくなる傾向を示し, 推定値の結果と一致した。初期吸湿速度は, 後期吸湿速度より大きく, 環境湿度が変わっても, 環境温度が等しければ一定であった。各種繊維素材布の初期吸湿速度の終点での水分率と, 水分吸着曲線が一定勾配で上昇しなくなる点の水分率は等しかった。初期吸湿速度の変化点後の吸湿速度の減少割り合いは, 絹, 羊毛で小さく, 綿, 麻で大きかったことから, 絹は, 低温多湿の気候で着心地が良く, 綿麻は, 高温多湿の夏季に適した衣料素材と言える。
著者
山田晶著
出版者
創文社
巻号頁・発行日
1977
著者
内堀 佳子 正木 緑 本吉 杏奈 山田 晶世 平澤 マキ 石井 克枝 雀部 沙絵 桑原 節子 Yoshiko Uchibori Midori Masaki Anna Motoyoshi Akiyo Yamada Maki Hirasawa Katsue Ishii Sae Sasabe Setsuko Kuwahara
雑誌
淑徳大学看護栄養学部紀要 = Journal of the School of Nursing and Nutrition Shukutoku University (ISSN:21876789)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.19-27, 2020-03-16

【目的】管理栄養士養成課程において、学生の臨地実習の事前事後の学修成果について到達度評価に適しているとされるルーブリックを用いて評価し、総合演習を含む事前事後指導の在り方を振り返る。【方法】本校において設定された管理栄養士養成課程におけるルーブリックによる自己評価を臨地実習の事前と事後に実施し学修成果を分析した。【結果及び考察】臨地実習前の評価では、3年生女性では、主体性及びコミュニケーション力を除いた4項目(課題設定・解決力、情報活用力、知識と情報の統合力、職業観)で評価規準3または4と評価した学生が少なく、知識と情報の統合力の評価規準を1と評価した学生が2割いた。3年生男性は、コミュニケーション力の評価は高いが、その他の5項目(主体性、課題設定・解決力、情報活用力、知識と情報の統合力、職業観)の評価が低かった。またコミュニケーション力以外の項目で3年生の女性と同様に評価規準4と評価した割合が低かった。4年生の女性は、知識と情報の統合力の項目を除いた5項目(主体性、コミュニケーション力、課題設定・解決力、情報活用力、職業観)について半数以上の学生が評価規準3または4と評価し3年生女性より評価規準が高かった。男性については、該当人数が4名と少ないが、すべての項目で評価規準2または3と評価し評価規準4と評価した学生はいなかった。臨地実習後の評価については、3年生女性は課題設定・解決力が若干低かったが、それ以外の5項目について評価規準3または4と評価した学生が多くなり、3年生の男性は、主体性及び情報活用力以外の4項目について評価規準3または4と評価した学生が多かった。4年生女性の事後評価では、評価基準の各項目において評価規準3と評価した割合が高くなり評価規準4と評価した割合が減少した。4年生の男性は主体性及び情報活用力を除いて全員が評価規準3または4と評価した。どの項目も実習後の評価は評価規準3または4に評価した学生が増加し、その割合は6割強以上となり、管理栄養士として備えたい必要な力についておおむね獲得できたこと、本大学の学生は社会における管理栄養士としての資質(知識、技術、態度)についての理解が臨地実習後におおむね獲得できたという評価となり、今回用いた「管理栄養士課程における臨地実習ルーブリック」により臨地実習の教育効果を可視化できたととらえることができた。
著者
山田 晶 AKIRA YAMADA 京都大学
巻号頁・発行日
vol.2, pp.1-20, 2001-03-31
著者
山田 晶子
出版者
社団法人 日本蚕糸学会
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.266-271, 1997

絹と他の繊維素材布の熱伝導率を熱線法により20℃, 65%R. H. の環境で計測した。布の重ね枚数を50枚以上の厚さにすると, 再現性のある計測が可能である。<br>布の構造的な特徴は, 低荷重で計測した布厚さから求められる繊維体積率に表れ, 布の熱伝導率は, 繊維体積率と一定の関係を示した。一般的に, 繊維体積率が増えると, 熱伝導率も高くなるが, 絹では羊毛と同様にその変化が小さく, 綿, 麻, ポリエステルでは変化が大きい。絹と他の繊維素材を比較すると, 絹は羊毛に次いで大きく, ポリエステル, 綿, 麻の順に熱伝導率が高くなることが分かった。<br>布の熱伝導率λ<sub>k</sub>から, 空気分率に相当する熱伝導率λ<sub>a</sub>を引いて求めた繊維固有の熱伝導率λ<sub>kf</sub>は, 絹では0.25と最も低くまた素材毎に固有な値を示した。布の熱伝導率λ<sub>k</sub>と繊維固有熱伝導率λ<sub>kf</sub>は相関を示し (0.68), フィラメント織物の絹・ポリエステルでは, 繊維固有熱伝導率に較べて布の熱伝導率が高く, 綿・羊毛などの紡績糸織物では布の熱伝導率が低い傾向が認められた。絹では, 繊維固有熱伝導率が繊維中最も低いが, 布になると羊毛より高く, ポリエステルより低いという特徴を示した。