著者
岡室 美奈子
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-5, 2023-02-01 (Released:2023-03-28)
参考文献数
5

舞台芸術アーカイブの最大の特徴かつ最大の困難は、完成された作品それ自体を保存することができないという事実である。したがって舞台芸術アーカイブは、個々の上演というドーナツホールを囲む周辺の資料からなるドーナツであると言える。本稿では、デジタル・ドーナツとも言える舞台芸術デジタルアーカイブの現状と課題について概観し、本特集に収録された各論について簡単に紹介する。
著者
岡室 美奈子
出版者
日本演劇学会
雑誌
演劇学論集 日本演劇学会紀要 (ISSN:13482815)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.21-40, 2003-12-15 (Released:2018-12-14)

“The theatre of the absurd” exerted a siginifincant influence on the works of Minoru Betsuyaku, one of the leading contemporary playwrights in Japan. This paper explores Betsuyaku's insight into Samuel Beckett's En attendant Godot (Waiting for Godot), Fernando Arrabal's Piquenique en campagne, and Eugene Ionesco's La Leçon, the insight which is reflected in his plays and essays. But Beckett's play, in particular, illuminates the structure of Betsuyaku's plays such as Umiyukaba Mizuku Kabane and Nishimuku Samurai. In these plays Betsuyaku makes Beckett's dramaturgical strategy his own in significant respects.
著者
岡室 美奈子 三神 弘子 八木 斉子
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、サミュエル・ベケットとフランク・マクギネスの作品を中心に現代アイルランド演劇を、サウンドスケープ、モダニズム、オカルティズム、視聴覚テクノロジー、アイルランド史など多角的な視点から研究し、その成果の幾つかは国際的な学術誌や論集に掲載された。また、国内の研究者を組織してアイルランド演劇研究会とベケット・ゼミを運営し、成果を海外に発信するとともに海外の研究者との知的交流を推進し、国際的研究拠点の確立を図った。