著者
岡村 章司 藤田 継道
出版者
一般社団法人 日本LD学会
雑誌
LD研究 (ISSN:13465716)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.152-164, 2021 (Released:2021-12-23)
参考文献数
24

本研究では,保護者と担任を対象に,場面緘黙と不登校を呈した自閉スペクトラム症児に対する協働型行動コンサルテーション(Conjoint behavioral consultation : 以下,CBC)を実施した。コンサルタントは直接支援を行わず,保護者と学級担任が家庭・学校場面において,自閉スペクトラム症の特性に応じた,不登校と緘黙症状に対する支援を行った。その結果,対象児は毎日登校し,学校での活動への参加行動の増加およびコミュニケーション手段や内容の拡大がみられた。保護者と学級担任は支援を受け入れやすいと評価し,両者のコミュニケーションの増加が確認された。保護者と教師の協働を促すCBCは,学校現場で用いられるモデルになりえると考えられる。しかしながら,学校での対象児の発話はみられず,支援の効果に関する項目で学級担任の評価は低く,母親も他の項目に比べて一部低かった。対象児の変化をもたらした要因および今後の支援,CBCの効果的な条件について考察した。
著者
渡部 匡隆 岡村 章司 大木 信吾
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、知的障害を伴わない広汎性発達障害児への包括的な教育支援プログラムの開発を目的とした。研究では、1.広汎性発達障害の心理特性とアセスメント方法の開発、2.広汎性発達障害児への指導プログラムの開発、3.広汎性発達障害児の関係者への支援プログラムの開発、4.広汎性発達障害児への教育支援システムの調査を行った。本研究により、学齢段階において主に通常学級に在籍する知的障害を伴わない広汎性発達障害児への教育支援プログラムを明らかにすることができた。