著者
岩井 哲 佐藤 常男 椎橋 恵津子 白井 弥
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.274-277, 1997-05-20
参考文献数
17

サラブレッド種馬, 雄16歳の頭部に癌真珠を形成しない低分化の扁平上皮癌を認めた. 腫瘍は有棘細胞様細胞の胞巣状増殖からなり, 単一細胞角化, 核の異型性および核分裂像が認められ, 免疫染色で一部の細胞はケラチン陽性であった. 電顕的には, 増加した遊離リボゾーム, 少数のトノフィラメントおよびデスモゾームが認められた.
著者
浅野 照雄 皆田 理 伊藤 秀敏 岩井 哲
出版者
Japanese Society for Engineering Education
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.31-37, 2001-11-20
被引用文献数
7 5

構造力学は建設技術者が安全な構造物を設計したり施工したりするのに必要な重要な科目の1つである.そのため,広島工業大学工学部建設工学科では,クラス分割をするなどの教育に効果があると思われるような対策を講じてきたが,構造力学は相変わらず学生にとって理解しにくい科目になっている.この原因には,目に見えない構造部材の変形や内力といった力学現象を想像する能力が乏しいことが考えられる.そこで,理論を中心にした「座学」の中に,「模型実験」と「コンピュータシミュレーション」を導入して,力と変形を目に見える形にビジュアル化することによって,学生の力学の理解と学習意欲の促進を図ろうとするシステムを開発した.このシステムは学生にも力学の理解に役立つものとして受け入れられており,今後の力学教育に本システムが有効なものとなることが期待される.
著者
大野 茂樹 亀田 弘行 角本 繁 岩井 哲 谷口 時寛
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文報告集
巻号頁・発行日
no.6, pp.279-284, 1996-11

研究の目的 阪神・淡路大震災直後に、神戸市長田区役所で行った倒壊家屋解体撤去申請の受付業務のパソコンによる支援活動の内容を説明し、その受付から解体発注・完了までのデータ分析にもとづいて、防災GIS(地理情報システム)利用による行政活動への効果・問題点を示す。 研究の方法 震災直後の平成7年1月29日に区役所の窓口で受付開始した倒壊家屋解体撤去の申請に関する翌平成8年4月までのデータをもとに、申請の受付件数、パソコンに入力した件数、倒壊家屋の解体撤去を発注した件数、倒壊家屋の解体撤去が完了した件数を月ごとの推移で示し、防災GISの利用による効果を示す。データ分析に加え、実際の長田区役所での活動からわかった行政データの管理・情報処理のあり方に関する知見も示す。 結論 申請の受付、倒壊家屋の解体撤去の発注のそれぞれの段階において、パソコン・GISを用いた効果が示された。(1)パソコンでデータ管理を行ったため、書類のファイルを1冊ずつ調べるよりデータ検索が速くなった。(2)地区ごとにまとめた倒壊家屋撤去の発注が、住所表記だけでは実質的に不可能だったが、GISによる倒壊家屋の建物位置での管理によりできるようになった。(3)パソコンでデータ管理を行ったため、申請関係のデータが全体的に把握しやすくなった。