著者
水谷 好成 岩本 正敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.205, pp.41-44, 2005-07-16
参考文献数
6
被引用文献数
3

教育用ロボット梵天丸を利用した情報関連教育の可能性を検討し、小・中学校において, その実践を行っている。江戸時代に多くのからくり人形が作られた.それらのからくりのしくみは大変興味深い.お茶運び人形は有名なからくり人形の一つである.同様な動作をする茶運びロボットを現在のロボット制御技術で簡単に作ることができる.梵天丸をベースにした2種類の茶運びロボットの製作し, 提案した.一つはマイクロスイッチ, もう一つはリードスイッチを入力として利用したものである.これらのロボットを製作する教室と授業を, 科学館のワークショップおよび中学校の授業の中で実践した。
著者
岩本 正敏 水谷 好成
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.309, pp.31-38, 2001-09-07
被引用文献数
9

小学生のプログラミング入門教育のために筆者らはロボット教材「梵天丸」を開発した。梵天丸は二輪駆動で、赤外線センサーを持つ自律型ロボットである。このロボットを制御するプログラム言語としてひらがなによる専用の言語「まきもの」も開発した。このロボットを使い、小中学生を対象にプログラミングのワークショップは各地で開催され100回を超えた。
著者
水谷 好成 岩本 正敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.309, pp.39-44, 2001-09-07
被引用文献数
6

小学校の国語の授業と関連させた総合的な学習の時間でロボットを扱った授業を行った。この授業は、1)ロボットとは何か、2)どんなロボットを創りたいか、3)ロボットのプログラムを作ろう、の3つのテーマで行われた。ロボットおもちゃやロボットペットを観察させる学習および教育用ロボット梵天丸を用いた簡単なゲームを行った。ひらがなコマンドを用いたまきもの言語によって、ゲームと関連させた簡単なプログラミング学習では、ほとんどの児童はプログラムを完成することができた。実際のロボットを用いた授業によって、ロボットに関する興味関心が向上し、その結果として、国語の授業の中で活発な議論が展開されるようになった。
著者
小林 巌 岩本 正敏 柴田 千陽 鎌田 貴之 布川 博士 宮崎 正俊
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J81-D2, no.5, pp.954-961, 1998-05-25

肢体不自由ユーザを含んだ操作場面での利用を目的として,Table-Top型コンピュータについて検討した.Table-Topとは,複数のデバイスを用いて,複数のユーザが1台のコンピュータの操作をそれぞれが同時に行うことができるコンピュータ操作環境である.このTable-Topの実現モデルを考察し,モデルに基づきTable-Top型コンピュータのプロトタイプを試作した.このプロトタイプは,Windows95をOSとし,Table-Top用のアプリケーションを装備するコンピュータを本体としている.入力デバイスが2個のマウスであり,これらはI/O Device Network(I/O-DN)に接続されている.I/O-DNの管理や調整を行うために,プログラム可能なマイクロコントローラ(Microchip社製PIC16F84)を用いて作製されたI/O-DN ManagerがI/O-DNに接続される.コンピュータ本体とI/O-DN Managerの間はRS-232Cで接続し,通信制御によりI/O-DN Managerからデバイスの認識情報がコンピュータ本体に伝達される.簡単なアプリケーションを用いて,このプロトタイプを試用した結果,Table-Topの基礎的な機能が実現できることを確認した.考察では,このTable-Topの波及効果や課題について展望した.