著者
島田 潤 渡辺 祐基 小峰 幸夫 佐藤 嘉則 木川 りか
出版者
独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2022-04-01

紙資料を食害するシミ類は、日本の博物館・美術館・文書館に広く分布しており、貴重書の保存において重要な害虫の一つである。これまで国内で知られているシミとは異なる種が博物館と文書館で相次いで確認された。いずれも生息個体数が多いという共通点があったことから、既知種とは生態が大きく異なり強い繁殖力を持つことが考えられる。本研究ではこの未知種に関して、全国の施設での分布状況の把握を行い、本種を特定し、食性や繁殖力などの生態学的な特徴を解明する。さらに、文化財IPMの考え方に基づく有効な新規防除方法の確立を目的とする。貴重書を始めとする紙資料の保存の観点から、早急な調査と対策が必要とされる。
著者
島田 潤一郎 松田 信二 町田 利生 永野 修 本間 甲一 沖山 幸一 小野 純一
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.222-226, 2009

超急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法において,初診時軽症または急速な症状改善のみを理由に適応除外された症例の予後を検討した.【方法】2002年4月から2007年9月に発症2時間以内に来院した脳梗塞症例のうち,初診時軽症あるいは急速な症状改善のみを理由に経動脈的又は経静脈的血栓溶解療法から適応除外された70例を対象とした.退院時予後不良(modified Rankin scale &ge;3)の割合および予後不良に関与する因子を統計学的に検討した.【結果】対象は男48,女22,平均年齢70.3才.初診時軽症による適応除外45例中3例(6.7%),急速症状改善による適応除外25例中8例(32%)が予後不良であり,症状改善を理由とした群で高率であった(Fisher直接法,p=0.0128).【結論】急速な症状改善のみを理由とした適応除外例では退院時予後不良の割合が高く,除外決定には慎重を期すべきである.<br>
著者
島田潤一郎著
出版者
晶文社
巻号頁・発行日
2014