著者
佐藤 健哉 坂本 陽 三原 進也 島田 秀輝
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.30, pp.1-6, 2011-03-11

テレビや DVD レコーダなど多様な家電機器がホームネットワークに接続され,自宅内のどこでも映像が視聴可能な相互接続のための仕様が登場している.ネットワークに接続される機器が増加し多様化する状況において,一般的な赤外線リモコンと異なり機器操作をネットワーク経由で実施するため,複数の操作対象となる機器の中から操作したい機器を特定することが困難になる.本研究では,カメラ,タッチパネル,ネットワーク機能を搭載したスマートフォン上の拡張現実感技術の利用により,ネットワークに接続された機器を直感的に特定し,ホームネットワーク上にあるコンテンツ検索や再生表示などの操作を行う方式を提案するとともに,その実現可能性を示す.また,家電機器操作のたの現在の拡張現実感技術の問題点の考察と,LED 点滅による可視光マーカを利用した解決方法も提案する.Many kinds of networked home appliances connected to each other with standardized control functions are recently appeared. As the number of appliances in a home increases, unlike general infrared remote control, it would be difficult to specify a certain device to be controlled because a user can simultaneously operate all devices with a wireless controller in a home. In this paper, we propose a network-connected home appliance cooperation method to control appliances (e.g. search and play contents on a home network) effectively with augmented reality technology using a smart phone that includes a camera, touch panel, and network functions, and verify its effectiveness. In addition, we discuss the current augmented reality technology issues, and propose a new visible marker method with blinking LED to address the issues.
著者
砂原 秀樹 藤川 和利 和泉 順子 森島 直人 垣内 正年 島田 秀輝
出版者
慶應義塾大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

インターネット上にあふれる情報を収集し処理・公開していくシステムとしてセンサネットワークがあるが, これを安全で安心して利用できるようにするためには、大量の情報源からの情報となる。本研究では、多数のセンサが接続されたインターネット基盤において安定したセキュアの取り扱い、信頼性の確保、攻撃からの保護を実現する基盤技術の開発と運用技術の確立が重要なネットワークを構築・連用する、特に相互監視によって故障・侵略センサノードを自律的に検出し切り離す仕組みと、DDoS等のトラフィックを検出し排除する仕組みの研究開発を目的としている。平成20年度に実施した研究成果としては、センサノード同士が相互に監視し合うことで相手の状態を確認し、相手が出力ずる情報の正当性の検証を行った。これは平成19年度に開発した基盤技術を用い実証実験基盤上の実環境において検証した。サンプリングによって収集したトラフィック情報を解析する事で攻撃トラフィックを検知し、それらの攻撃をミットワークから排除する技術の開発においては、前年度までに開発したセンサのステルス機能と組み合わせることでより強固なセンサネットワーク管理技術の実用化を目指した。また、平成19年度に行った想定される脅威等の分析と対策を用いた実証実験において、ノードの配置手順や登録点准、監視体制等を検討した自律的なセンサネットワークの運用管理技術を検討した。これらの実検証および検討に関しては、国際会議および国内研究会等で研究成果発表を行っている
著者
岩崎 哲弥 綾木 良太 島田 秀輝 佐藤 健哉
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J93-B, no.10, pp.1388-1396, 2010-10-01

インターネットのBGP経路制御環境を前提とした,ルータの性能調査や運用監視技術の評価,実験を行う際には,可能な限りインターネットで運用されるルータと同等の環境が必要とされる.このような状況をテスト環境において実現するために,複数のBGPエミュレータが提案されている.しかし,これらのBGPエミュレータでは,インターネットと同等な経路情報,経路広告頻度の双方を満たした経路広告ができない.そこで,本研究ではインターネットで交換されるBGPの経路情報のアーカイブデータを利用し,過去の広告時刻を考慮した経路の再現,広告が可能なBGPエミュレータの開発を行った.また,経路情報をRDBMSにて管理することで,過去の特定期間における経路情報や,特定のパス属性値に基づく経路情報を柔軟に抽出し,広告することを実現した.実装したBGPエミュレータの評価を行い,経路の再現広告を行うBGPエミュレータとしての有用性を示す.