著者
北川 智也 垣内 正年 新井 イスマイル 猪俣 敦夫 藤川 和利
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.2, 2017-10-16

自動車の故障診断端子からController Area Network (CAN)バスにメッセージを送信することで,ブレーキ操作・速度メータの偽装などの不正制御ができることが知られている.一方で故障診断端子に取り付けて,スマートフォンから車両情報を取得できる社外品ドングルが容易に入手可能だが,その危険性については十分な考察がない.数種類の社外品ドングルの仕様や性能を調査したところ,それらの多くがCANバスに任意の偽装メッセージを送信可能であった.また,一部はスマートフォンとの接続を横取りできた.本論文では,実車を用いて25m程度離れた場所から攻撃可能なことを示し,社外品ドングルを取り付けた際の安全上の脅威について検証結果を報告する.
著者
新井 イスマイル 川口 誠敬 藤川 和利 砂原 秀樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.2319-2327, 2007-07-15
被引用文献数
1

近年,口コミ情報サイトを例とする,ユーザの行動を基にした店舗・施設の検索サイトが注目されている.これらの検索サイトでは,位置に基づいた検索が可能であることと,店舗・施設に対して複数のユーザからの第3 者の評価情報が取得できることが求められている.しかし,商用の検索サイトには広告収入や検閲の影響により,被評価店舗にとって不都合な情報が現れにくく第3 者の評価情報の提供に問題がある.また,従来の情報取得手法ではWWW 上の情報をすべて収集し,複雑な自然言語処理によって位置に基づいた評価情報を抽出する作業が必要となり,サービス構築コストが膨大となるという問題がある.そこで本研究では従来の全文型検索エンジンを活用し,目的の分野を示すキーワードと商用検索サイトを除外するキーワードを組み合わせることによって目的の第3 者の評価情報を収集する手法と,単純な形態素解析と文字列のパターンマッチングを用いた文字列処理によって住所を抽出する手法を提案する.この手法に基づいてWeb インデクサを評価した結果,一度の収集のうち44%が目的とする個人サイトであり,位置情報の取得再現率が59%という結果が得られた.A user expects that he/she can search stores and facilities from Web information space based on his/her behavior (Ex. Word-of-mouth communication sites). For this purpose, an appropriate information must be retrieved based on user's location. In addition, a user expect that he/she can retrieve actual impressions of other users against stores and facilities to decide his/her behavior. However, there are two major problems to achieve the above requirements. One is that the actual impression of other users are often omitted on the commercial web sites by the sponsor's claims. The other is that the cost for the information retrieval may become large because the existing search engines have to crawl most of Web sites and the complicated natural language processing have to be used. In this paper, we propose a new method which can obtain appropriate Web contents from Web search engines by inputting keywords that include user's objective information and black list information. In addition, the proposed method can extract the geographical information from the obtained Web contents by a morphological analysis and a simple pattern matching. As a result of evaluating the Web indexer based on the proposed method, 44% in all obtained Web contents conforms to user's objective. Also, the recall ratio of the extract of the geographical information is 59%.
著者
水谷 后宏 井上 武 間野 暢 明石 修 松浦 知史 藤川 和利
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.3_101-3_110, 2015-07-24 (Released:2015-09-04)

Structured overlay networks that support range queries cannot hash data IDs for load balancing, in order to preserve the total order on the IDs. Since data and queries are not equally distributed on the ID-space without hashing in range-based overlay networks, uneven loads are imposed on the overlay nodes. Existing load balancing techniques for range-based overlay networks distribute the loads by using data reallocation or node migration, which makes the networks very unstable due to heavy data reallocation or frequent churn.This paper proposes a novel scheme that distributes, fairly, the loads without node migration and with little data reallocation, by sharing some ID-space regions between neighboring nodes. Our “overlapping” ID-space management scheme derives the optimal overlap based on kernel density estimations; the query loads based on the statistical theory are used to calculate the best overlap regions. This calculation is executed in a distributed manner with no central coordinator. We conduct thorough computer simulations, and show that our scheme alleviates the worst node load by 20–90 % against existing techniques without node migration and with least data reallocation.
著者
宮城 亮太 池部 実 猪俣 敦夫 藤川 和利 砂原 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.429, pp.17-22, 2011-02-21

クラウド環境と呼ばれる計算資源の利用形態では,ユーザが要求する計算資源を割当てることが可能である.このクラウド環境において計算資源を効率良く利用するには,実行中のサービスを常時監視し,変化する処理量や負荷に応じた計算資源割当てを動的に行う必要がある.本稿では,オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアEucalyptusを用いた環境において,計算資源の動的割当てを行う機構を提案し,評価した.
著者
鈴木 規之 津田 徹 齋藤 利文 森山 京平 ザモーラ ジェーンルイ フレスコ 樫原 茂 藤川 和利 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.384, pp.49-54, 2012-01-12
被引用文献数
1

大規模災害時において,建物の倒壊や負傷により移動できない被災者を救出するためには,発生直後から如何に迅速な救助活動を行うかが重要となる.しかし,災害時には,既存の通信インフラが使用できないため,被災者の情報を入手することが困難となる.そこで,本稿では,各ユーザのスマートフォン間で蓄積運搬転送型通信を行うことで,被災者からの救助要請メッセージを伝搬し,救助者が被災者の状態や位置を把握できるアプリケーション(SOSCast)の設計を提案し,実装する.SOSCastは救助要請メッセージに含まれている被災者のGPS情報と,救助要請メッセージの受信者のGPS情報を用いて,多くの救助要請メッセージを収集することで,被災者の位置の把握を行うことができる.また,プロトタイプシステムを用いた実験評価では,被災者のGPS情報が誤差を含んでいる,または取得できない場合においても,受信者のGPS情報をもとに被災者の位置を推測できることを示した.
著者
宮本 剛 広渕崇宏 市川 本浩 中村 豊 藤川 和利 砂原 秀樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.31, pp.49-54, 2005-03-18

インターネットの普及や高機能な計算機の低価格化を背景として,利用者の手による利用サービスの共同運用が増加しつつある.これらの運用形態では,各利用者が限られた時間の中で自発的に管理作業に携わる反面,その参加は流動的なものになりがちである.参加者の離脱により運用によって培われた運用技術や経験が損失すると,管理作業に支障をきたす恐れが生じる.よって,運用ノウハウを管理者間で持続的に共有できる環境が望まれている.本研究では,運用ノウハウの損失を防ぐために,利用者参加型運用のメーリングリストから運用技術に関する情報を容易に取りまとめられる環境の構築をを目的とする.そこで,MLの中のメールのやりとりをモデル化することで,一連の話題である''出来事''を抽出する手法を提案する.Through the spread of broadband network and high performance computers, an increasing number of advanced users cooperate network management by themselves. Though users participate to operation voluntarily, they often leave off irregularly. Therefore, the management knowledge should be shared continuously between operators to avoid the lost of it. In this paper, we aim to help operators to summarize the management techniques from archive of mailing lists easily, in order to keep the shared knowledge in the community. We propose an extraction method of series of emails in the same event from the archives. This scheme is based on the modeling of the email exchanges and the role of operators.
著者
川原貴裕 松浦 知史 洞井晋一 藤川 和利 砂原 秀樹
雑誌
情報処理学会研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.32(2008-EMB-008), pp.209-214, 2008-03-28

近年,大規模センサデータ共有基盤が構築され運用されている.このような情報基盤では,目的の異なる個人や団体が設置するセンサのデータを収集することで,高密度データの管理・運用が可能となる.このときユーザや開発者がデータ収集・利用を容易に行うためには,共有するデータの形式が統一されている必要がある.そのため,センサゲートウェイには各センサの通信手順やデータ形式といった仕様の差異を隠蔽するためミドルウェアが実装される.ここで現状の問題点として高いミドルウェア開発コストおよび更新コストがある.これらミドルウェアの問題はデータの共有を望む設置者や運用者にとって負担となり,共有するデータ量の増加を妨げる要因となっている.本研究ではXMLで記述したプラグインを読み込むことにより,多様なセンサに対応するミドルウェアを開発した.本ミドルウェアはセンサ毎に異なる仕様を抽象化し,任意の形式のデータを出力する.本ミドルウェアを小型CPUボードArmadillo-210に実装し,有効性を検証した.その結果作業工程から特に高コストなソースコードの記述を削減出来ることを確認した.これにより,大規模センサデータ共有基盤において,データの収集量の増加を妨げていた要因である高いミドルウェア開発コストおよび更新コストを大幅に軽減した.
著者
村田大輔 東結香 大平健司 猪俣敦夫 藤川和利
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.761-765, 2013-07-03

今日においてインターネットは重要な社会基盤となっており,インターネットを構成しているコンピュータなどの機器が悪意ある攻撃を受けてしまうと,その被害は甚大なものとなってしまう。その影響は金銭トラブルのみならず,社会生命への影響など大きなトラブルへと発展する可能性もある。現在のインターネットは,様々なデバイス,アプリケーション,サービスが相互にネットワークを介して利用されている。便利になった反面,IPv4アドレスの枯渇が問題となり,本格的なIPv4/v6共存時代へと動いている。IPv4は登場とともに長い運用期間を経て技術・経験が確立されてきたが,IPv6ではその知見がほとんど無い。そのため,本稿では,IPv6の本格的な利用を前に,IPv6環境での脅威の発見と対策を行うことを目的に,実験環境を構築し,トラフィックを収集・解析することとした。
著者
油谷 曉 垣内 正年 香取 啓志 尾久土 正己 猪俣 敦夫 藤川 和利 砂原 秀樹 眞鍋 佳嗣 千原 國宏
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.318-332, 2011

2009年7月22日に日本で皆既日食という天体ショーが起こり,様々な組織が皆既日食映像の伝送実験や多彩なイベントを行った.4K超高精細映像の伝送方法について共同研究を行っている朝日放送株式会社(ABC)では大規模なIPネットワークを使用した全天4K超高精細映像の伝送実験を企画し,奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)も参加協力を行った.この伝送実験では,世界初の試みとして,皆既日食が起こっている場所の臨場感を全天4K超高精細映像を使用して可能な限り伝送するという目的で行われ,無事に実験の目的を達成することができた.本論文では,NAIST独自で非圧縮全天4K超高精細映像のLayer 3ネットワークを用いた伝送実証実験を行い,有効な伝送手法として実験を成功させたことについて報告し考察を与えることとする.
著者
新井 イスマイル 川口 誠敬 藤川 和利 砂原 秀樹
出版者
情報処理学会
巻号頁・発行日
2007-07-15

近年,口コミ情報サイトを例とする,ユーザの行動を基にした店舗・施設の検索サイトが注目されている.これらの検索サイトでは,位置に基づいた検索が可能であることと,店舗・施設に対して複数のユーザからの第3 者の評価情報が取得できることが求められている.しかし,商用の検索サイトには広告収入や検閲の影響により,被評価店舗にとって不都合な情報が現れにくく第3 者の評価情報の提供に問題がある.また,従来の情報取得手法ではWWW 上の情報をすべて収集し,複雑な自然言語処理によって位置に基づいた評価情報を抽出する作業が必要となり,サービス構築コストが膨大となるという問題がある.そこで本研究では従来の全文型検索エンジンを活用し,目的の分野を示すキーワードと商用検索サイトを除外するキーワードを組み合わせることによって目的の第3 者の評価情報を収集する手法と,単純な形態素解析と文字列のパターンマッチングを用いた文字列処理によって住所を抽出する手法を提案する.この手法に基づいてWeb インデクサを評価した結果,一度の収集のうち44%が目的とする個人サイトであり,位置情報の取得再現率が59%という結果が得られた.A user expects that he/she can search stores and facilities from Web information space based on his/her behavior (Ex. Word-of-mouth communication sites). For this purpose, an appropriate information must be retrieved based on user's location. In addition, a user expect that he/she can retrieve actual impressions of other users against stores and facilities to decide his/her behavior. However, there are two major problems to achieve the above requirements. One is that the actual impression of other users are often omitted on the commercial web sites by the sponsor's claims. The other is that the cost for the information retrieval may become large because the existing search engines have to crawl most of Web sites and the complicated natural language processing have to be used. In this paper, we propose a new method which can obtain appropriate Web contents from Web search engines by inputting keywords that include user's objective information and black list information. In addition, the proposed method can extract the geographical information from the obtained Web contents by a morphological analysis and a simple pattern matching. As a result of evaluating the Web indexer based on the proposed method, 44% in all obtained Web contents conforms to user's objective. Also, the recall ratio of the extract of the geographical information is 59%.
著者
和田 倫和 松浦 知史 野口 悟 猪俣 敦夫 藤川 和利
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.444, pp.89-94, 2012-02-16

センサデバイスの普及に伴い,広域に存在するセンサデータを共有する分散システムが実現しつつある.センサデータのような定期的に更新されるコンテンツは,突発的な天候の変動(夕立,突風など)により,ユーザの関心が特定のコンテンツに向かうため特定ノードにクエリが集中する可能性が高い.また時間経過によるコンテンツ人気遷移により,複製を配置する事で負荷分散を試みても,複製を配置し終えたときには他コンテンツへクエリ集中が遷移してしまう恐れがある.そこで本研究では,地理情報に基づいた効率的な複製配置手法の提案を行い,エミュレーションによる評価実験を通して,コンテンツ人気遷移に追従する負荷分散が達成できることを示す.
著者
岡本 慶大 寺田 直美 赤藤 倫久 岡本 裕子 関谷 勇司 河合 栄治 藤川 和利 砂原 秀樹
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2011-IOT-12, no.30, pp.1-6, 2011-02-21

インターネットにおける大規模コンテンツ配信では,突発的なアクセス増加によりリソースの不足が起こると,大幅に配信品質が低下してしまう.この問題に対して,クラウドから計算機資源を一時借用し,品質低下を防ぐという解決法が考えられる.本論文では,全国高等学校野球選手権大会のインターネット中継において実施した,クラウドを利用した大規模コンテンツ配信実験について報告する.
著者
油谷 曉 垣内 正年 香取 啓志 尾久土 正己 猪俣 敦夫 藤川 和利 砂原 秀樹 眞鍋 佳嗣 千原 國宏
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.4_318-4_332, 2011-10-25 (Released:2011-11-30)

2009年7月22日に日本で皆既日食という天体ショーが起こり,様々な組織が皆既日食映像の伝送実験や多彩なイベントを行った.4K超高精細映像の伝送方法について共同研究を行っている朝日放送株式会社(ABC)では大規模なIPネットワークを使用した全天4K超高精細映像の伝送実験を企画し,奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)も参加協力を行った.この伝送実験では,世界初の試みとして,皆既日食が起こっている場所の臨場感を全天4K超高精細映像を使用して可能な限り伝送するという目的で行われ,無事に実験の目的を達成することができた.本論文では,NAIST独自で非圧縮全天4K超高精細映像のLayer 3ネットワークを用いた伝送実証実験を行い,有効な伝送手法として実験を成功させたことについて報告し考察を与えることとする.
著者
油谷 曉 垣内 正年 藤川 和利 猪俣 敦夫 香取 啓志 眞鍋 佳嗣 千原 國宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.208, pp.55-58, 2009-09-18

本稿では,2009年7月22日に起こった皆既日食の全天映像を,非圧縮4K超高精細のまま朝日放送からインターネットを用いて奈良先端科学技術大学院大学まで伝送するという,世界最初のライブ中継伝送実験について述べる.この4K映像の中継伝送実験と同時に非圧縮ハイビジョン映像の中継伝送実験も行ったため,映像伝送に使用したネットワーク帯域は8Gbpsにも達した.大学のプライマリネットワークの帯域は10Gbpsであるが,大学の一般トラフィックを犠牲にすることなく,中継伝送実験は無事に成功した.
著者
砂原 秀樹 藤川 和利 和泉 順子 森島 直人 垣内 正年 島田 秀輝
出版者
慶應義塾大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

インターネット上にあふれる情報を収集し処理・公開していくシステムとしてセンサネットワークがあるが, これを安全で安心して利用できるようにするためには、大量の情報源からの情報となる。本研究では、多数のセンサが接続されたインターネット基盤において安定したセキュアの取り扱い、信頼性の確保、攻撃からの保護を実現する基盤技術の開発と運用技術の確立が重要なネットワークを構築・連用する、特に相互監視によって故障・侵略センサノードを自律的に検出し切り離す仕組みと、DDoS等のトラフィックを検出し排除する仕組みの研究開発を目的としている。平成20年度に実施した研究成果としては、センサノード同士が相互に監視し合うことで相手の状態を確認し、相手が出力ずる情報の正当性の検証を行った。これは平成19年度に開発した基盤技術を用い実証実験基盤上の実環境において検証した。サンプリングによって収集したトラフィック情報を解析する事で攻撃トラフィックを検知し、それらの攻撃をミットワークから排除する技術の開発においては、前年度までに開発したセンサのステルス機能と組み合わせることでより強固なセンサネットワーク管理技術の実用化を目指した。また、平成19年度に行った想定される脅威等の分析と対策を用いた実証実験において、ノードの配置手順や登録点准、監視体制等を検討した自律的なセンサネットワークの運用管理技術を検討した。これらの実検証および検討に関しては、国際会議および国内研究会等で研究成果発表を行っている
著者
新井 イスマイル 川口 誠敬 藤川 和利 砂原 秀樹
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.2319-2327, 2007-07-15

近年,口コミ情報サイトを例とする,ユーザの行動を基にした店舗・施設の検索サイトが注目されている.これらの検索サイトでは,位置に基づいた検索が可能であることと,店舗・施設に対して複数のユーザからの第3 者の評価情報が取得できることが求められている.しかし,商用の検索サイトには広告収入や検閲の影響により,被評価店舗にとって不都合な情報が現れにくく第3 者の評価情報の提供に問題がある.また,従来の情報取得手法ではWWW 上の情報をすべて収集し,複雑な自然言語処理によって位置に基づいた評価情報を抽出する作業が必要となり,サービス構築コストが膨大となるという問題がある.そこで本研究では従来の全文型検索エンジンを活用し,目的の分野を示すキーワードと商用検索サイトを除外するキーワードを組み合わせることによって目的の第3 者の評価情報を収集する手法と,単純な形態素解析と文字列のパターンマッチングを用いた文字列処理によって住所を抽出する手法を提案する.この手法に基づいてWeb インデクサを評価した結果,一度の収集のうち44%が目的とする個人サイトであり,位置情報の取得再現率が59%という結果が得られた.
著者
藤川 和利 砂原 秀樹 猪俣 敦夫 垣内 正年 寺田 直美 油谷 曉
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究課題では、複数の4K映像ストリームが混在する環境を対象として、インターネット上のネットワーク機器におけるパケットマーキング機能およびパケット優先廃棄機構を開発し、実証実験を通して開発した機構等の有用性が確認できた。
著者
藤井 聖 中尾 嘉宏 中村 豊 藤川 和利 砂原 秀樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.118, pp.103-108, 2003-11-26
被引用文献数
4

高機能なエッジルータでは、トラフィックをフローと呼ばれる単位で集約し、そのサマリ情報を出力する機能が提供されている。提供されたサマリ情報を蓄積し、分析することにより、トラフィックに関する様々な情報を得ることが可能であり、ネットワーク運用への貢献が期待されている。我々の研究グループでは、そうした情報を利用することで、ワームやDoS攻撃、P2Pなど、様々な特徴を持ったトラフィックを検出可能なシステムを提案し、運用している。本稿では、提案システムの概要および構成について述べる。また、8月に奈良先端科学技術大学院大学において、本システムによりW32/MSBlaster、W32/Welchiワームの検出が行われた事例について報告する。High-performance edge routers have a function to observe packets as flows and to export summary information of the flows. By storing and analyzing the summary information, we can get various kinds of traffic information, which is expected to contribute to the network management. We proposed a system, which can detect specified traffics, such as worm activities, DoS attacks, and P2P traffics by using the information, and we also have been managing our system. In this paper, we describe a structure of our system. In addition, we also discuss how our system was applied to detect W32/MSBlaster and W32/Welch worms in August, 2003 in our campus.