著者
藤井 亜里砂 石川 清彦 森住 俊美 菊地 由美 山田 智一 川森 雅仁 川添 雄彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.37, pp.21-26, 2008-09-25
被引用文献数
2

通信ネットワークを利用することで,個人別サービスや有料サービスの提供が従来のテレビ放送と比較し容易に実現できるようになった.またテレビ受信機は家電として各世帯への浸透率が高い.このため,今後テレビ受信機を対象とした個人向けサービスは新たな市場を築くものとしてますます期待されている.これまで,筆者らは放送受信機において放送と通信の会員向けサービスを利用する際,安全でかつ視聴者の操作手順を少なくすることを目的として放送通信の連携認証方式を検討し,シングルサインオンの実装方式について提案および報告を行ってきた.しかし,一人の視聴者がコンテンツの視聴を希望する端末は,行動にあわせて替わるもので固定的な使用は少ない.例えば家庭の固定受信機で利用していたサービスを,そのまま継続的(シームレス)に携帯型受信機で利用しながら外出するということができればサービスの利便性は飛躍的に向上する.我々は、異なる受信機間で認証情報およびサービスアプリケーションに依存したセキュアな情報を引継いで認証情報の連携を可能とする仕組みを,Webサービスで用いられる標準的な技術仕様であるリバティアライアンス仕様を用いて構築可能とした.
著者
島津 明 川森 雅仁 小暮 潔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.41, pp.65-72, 1993-05-20
被引用文献数
9 3

日常作業における実際の対話について,間投詞的応答に着目した分析を報告する.ここで,間投詞的応答とは「はい」「ええ」「うん」などの発話である.「はい」などは,疑問・依頼に対する返答として用いられるとともに,あいづちに用いられる.従来,「はい」などは,感動詞と分類されている.しかしながら,そのような分類では「はい」などの働きを適切に捉え切れていなという観点から,本報告では間投詞的応答と呼ぶ.分析は,ドキュメント作成システムLATEXによるテキスト・データ等の作成に関連した電話対話が中心である.現象の分析をとおして,間投詞的応答は,単なる理解の表示とは限らないこと,話し手と聞き手の調整(ordinati)に寄与していること,対話の促進に寄与していること,対話文の処理に対する手掛かりとなることを示す.This paper describes an analysis of interjectory responses in usual Japanese dialogues. Interjectory responses are utterances such as hai, ee, and un, corresponding roughly to 'yes' or 'uh-huh' in English. They are uttered in response to yes-no questions and requests, and are interjected while the partner is making utterances. Although hai, ee, and un are usually classified as interjections, this classification does not appropriately reflect their functions, and so we call them in this paper 'interjectory responses'. Our analysis is mainly on telephone dialogues about using LATEX, a document preparation system. Based on the analysis, it is claimed that interjectory responses do not necessarily show understanding of the partner's utterances, that they contribute to coordination of dialogue participants, that they advance dialogue, and that they are keys to an utterance processing model.
著者
川森 雅仁
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1092, pp.81-88, 2012-10-01

デジタル放送のデータ放送で用いられる記述言語として、日本で10年以上の運用実績がある「BML」。この技術を基に標準化された国際標準規格「LIME」が、新興国を中心にIPTVサービス向けの技術として関心を集めている。その理由は、「今すぐ」「安価」に利用できる技術の成熟度と先進性にある。