著者
川谷内 哲二 真木 啓生
出版者
金沢大学附属高等学校
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
no.71, pp.33-48, 2020-03

A-lympiadは現実世界のオープン・エンドな問題解決に協働で取り組み,レポートを作成するコンテストである。その予選問題を教材として授業を行った。問題文が英文であるため,数学科教員と英語科教貝が協同で取り組み,問題の解決からグループ発表まで7時問をかけて実践した。生徒の活動の様子を観察し,作成したレポートとスライドをもとに行われたグループ発表を評価した。アンケート調査の結果から,現実社会の問題解決であるため,解き慣れていないこともあって手こずっていたが,興味を持って取り組むことができたこと,グループ間の相互作用が期待できることがわかった。
著者
酒井 佑士 外山 康平 戸田 偉 川谷内 哲二
出版者
金沢大学附属高等学校
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
no.72, pp.7-18, 2021-03

数学科多くの学校でそうであったように,本校にとっても,2020年度はこれまでとは異なる方法での学校教育が求められた年であった。コロナ禍による2ヶ月の休校,2週間の分散登校を経て,3学年揃って通常登校が始まったのは6月15日であった。この間,学びを止めないように取り組んできた独自HPや金沢大学LMS(Learning Management System)を用いた授業動画やプリント教材の提供,Web上での確認テスト,ビジネスチャットslackでの質問対応について記したい。再度の感染拡大や自宅待機への備えとしたい。
著者
川谷内 哲二
出版者
金沢大学
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.29-47, 2002-11
被引用文献数
1

数学の学力には,計算力が含まれている。数学の学力向上のためにも,ほとんどの生徒が計算力を向上させて計算ミスを少なくしたいと考えている。しかし,どうすれば計算力が向上するかが問題である。その一つの方法として,暗算力の向上が考えられる。生徒に暗算力をつけることを意識させ,できるだけ暗算を取り人れて計算することを求めて,計算力の向上を図ってみた。生徒の反応は,期待したほどはよくはないが,日頃から暗算を十分に取り人れて計算を行う生徒が随分と増えてきた。計算力向上のための取り組みについて,生徒の計算力・暗算力の状況と合わせて,その成果を報告する。
著者
戸田 偉 岡山 正歩 川谷内 哲二 矢部 篤雄
出版者
金沢大学
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.69-103, 2005-12

本校では,一昨年度より観点別評価を試み,昨年度より1年生の通知表に観点別評価を記載することとなった。数学科では,現状を最大限に活かす形で,教員の極端な負担増にならないような観点別評価の方法として,評価問題による観点別評価に取り組んでいる。本校の実状を踏まえて,観点別に評価するための具体的な評価規準を作成し,その評価規準の到達度を測るための観点別評価の問題を作成している。現段階は,数学I・A・II・Bの各科目について,計9領域における評価規準と評価問題を作成し,その評価問題によって観点別評価を実施した。その観点別評価についての中間報告である。
著者
加藤 隆弘 中川 一史 松能 誠仁 井原 良訓 鷲山 靖 川崎 繁次 川谷内 哲二
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会研究報告集
巻号頁・発行日
vol.2008, no.3, pp.95-102, 2008-07-05
被引用文献数
3

金沢大学教育学部が平成18年度から19年度にかけて開発・試行したWeb 教育実習ノート「なるため実習ノート」について、一ヶ月にわたる附属高等学校における教育実習期間中、及びその前後の運用概要と、明らかになった課題点・改善すべき点について、運用実績、およびアンケート等から考察する。