著者
竹内 昭
出版者
金沢大学教育学部附属高等学校
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.011-021, 1958-03-15
著者
川谷内 哲二 真木 啓生
出版者
金沢大学附属高等学校
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
no.71, pp.33-48, 2020-03

A-lympiadは現実世界のオープン・エンドな問題解決に協働で取り組み,レポートを作成するコンテストである。その予選問題を教材として授業を行った。問題文が英文であるため,数学科教員と英語科教貝が協同で取り組み,問題の解決からグループ発表まで7時問をかけて実践した。生徒の活動の様子を観察し,作成したレポートとスライドをもとに行われたグループ発表を評価した。アンケート調査の結果から,現実社会の問題解決であるため,解き慣れていないこともあって手こずっていたが,興味を持って取り組むことができたこと,グループ間の相互作用が期待できることがわかった。
著者
島村 潤一郎
出版者
金沢大学附属高等学校
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
no.70, pp.17-26, 2019-03

どうして日本人はこんなに長時間労働が好きなのだろうかと首を傾げることが多い。 さらに理解できないことがある。結果が出なかった時,「頑張ったから仕方がない」というような言い訳が出てくる点だ。 「頑張る ・ 頑張らない」と「結果が出る ・ 出ない」を交差させると四つの象限ができあがる。 一番いい 組み合わせは「頑張ってない ・結果が出る」で,最低の組み合わせは「頑張る・結果が出ない」である。 いかに効率よく生徒に国語の力をつけさせるかという試みをまとめたものが本稿である。
著者
木村 明人
出版者
金沢大学
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.37-40, 1999-10

教員養成審議会の審議を中軸として教員の養成・採用・現職教員の研修といった制度的改革が審議,一部施行されはじめている。来年度からの新指導要領への移行措置施行,二年間の移行措置を経て平成14年度から小中学校における新指導要領施行と学校週五日制施行,平成15年度から高等学校の新指導要領施行(学年進行)という情勢のなかで,教員養成と学校の教育現場の接点としての教育実習を事実に基づいて見直しておきたい。そのため,実習生指導における私の指導事実の報告を記述しながら,私自身の原点洗い直しの作業ともしたいというのが本稿の趣旨である。なお,次の諸条件は前提のうえご理解いただきたい。約一ヵ月前のオリエンテーション時に,教科書や副教材の配布,実習担当時間割りなどは指示し,指導案用紙等も配布済みである。以下の記録は実習第一日目以降の指導内容である。
著者
酒井 佑士 外山 康平 戸田 偉 川谷内 哲二
出版者
金沢大学附属高等学校
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
no.72, pp.7-18, 2021-03

数学科多くの学校でそうであったように,本校にとっても,2020年度はこれまでとは異なる方法での学校教育が求められた年であった。コロナ禍による2ヶ月の休校,2週間の分散登校を経て,3学年揃って通常登校が始まったのは6月15日であった。この間,学びを止めないように取り組んできた独自HPや金沢大学LMS(Learning Management System)を用いた授業動画やプリント教材の提供,Web上での確認テスト,ビジネスチャットslackでの質問対応について記したい。再度の感染拡大や自宅待機への備えとしたい。
著者
川谷内 哲二
出版者
金沢大学
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.29-47, 2002-11
被引用文献数
1

数学の学力には,計算力が含まれている。数学の学力向上のためにも,ほとんどの生徒が計算力を向上させて計算ミスを少なくしたいと考えている。しかし,どうすれば計算力が向上するかが問題である。その一つの方法として,暗算力の向上が考えられる。生徒に暗算力をつけることを意識させ,できるだけ暗算を取り人れて計算することを求めて,計算力の向上を図ってみた。生徒の反応は,期待したほどはよくはないが,日頃から暗算を十分に取り人れて計算を行う生徒が随分と増えてきた。計算力向上のための取り組みについて,生徒の計算力・暗算力の状況と合わせて,その成果を報告する。
著者
戸田 偉 岡山 正歩 川谷内 哲二 矢部 篤雄
出版者
金沢大学
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.69-103, 2005-12

本校では,一昨年度より観点別評価を試み,昨年度より1年生の通知表に観点別評価を記載することとなった。数学科では,現状を最大限に活かす形で,教員の極端な負担増にならないような観点別評価の方法として,評価問題による観点別評価に取り組んでいる。本校の実状を踏まえて,観点別に評価するための具体的な評価規準を作成し,その評価規準の到達度を測るための観点別評価の問題を作成している。現段階は,数学I・A・II・Bの各科目について,計9領域における評価規準と評価問題を作成し,その評価問題によって観点別評価を実施した。その観点別評価についての中間報告である。
著者
川崎 繁次
出版者
金沢大学
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.53-59, 2001-10

新学習指導要領において体育の領域及び内容についての改訂があり,従来の『体操』領域が『体つくり運動』となった。その内容として,『体ほぐしの運動』および『体力を高める運動』が示されている。今回の改訂では従来までの『トレーニング』的な要素を持った運動から,運動する楽しさを味わう事に重点が置かれ,自分や仲間の体の状態に『気づく』ということが目標の一つにあげられている。現代社会に生きる我々の生活様式は,慢性的な運動不足を生み,また,次代を担う子供達を見てもその活動や遊び方は以前のような活動的な遊びではなくなってきている。そのうえ,少子高齢化の波を受けて地域における子供達の交流なども減少し,ますます,運動している者とそうでない者の二極化が進んできている。そのような環境の中での学校体育の持つ意味は大きい。『運動=辛いもの』というイメージを払拭し,一人でも多くの生徒が『あっ楽しい』と思える時間を持つことが出来るような指導が望まれる。それは我々が子どもの頃に体験した『鬼ごっこ』『缶けり』『縄跳び』などの遊びの中にヒントがあるのではないかと思う。ある意味では『運動』=『遊び』,つまり,心身が開放されて楽しくなるということが大切なのではないだろうか。
著者
島村 潤一郎
出版者
金沢大学
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.1-12, 2000-10

四月から三月まで,春夏秋冬,その季節に応じた詩歌を各週,古文の授業の頭に紹介するという「折々の歌」というコーナーを設けてみたことがある。その応用編として生まれた企画の一つがこの企画である。第二弾ということで,今回は「名言」の類をとり扱うことにしてみたが,ただ羅列するだけでは芸がない。というわけで古代エジプトから二十世紀まで,人間の歴史という時系列に沿ってそれらを並べてみた。今回は,ギリシア・ローマ編,アジア編,近代ヨーロッパ編と続くシリーズの第二部である。また「名言をつくろう」というコーナーも途中で設けてみた。以下の記録はここ何年か現代文の授業で行ってきたその企画の授業実践報告である。
著者
荒木 重治
出版者
金沢大学
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.87-115, 1998-10

歴史教科書をめぐる論争は,子供からの視点が抜け落ちている。子供に何を教えるかよりも,どんな子供になってほしいかの方が重要なのに,そのことが話題にされていない。歴史というのは,過去に学んで将来に活かすものであるはずなのに,歴史教科書をめぐる論争は,将来を見据えていない。最初に結論ありきの,当時の日本を正しく知ってこそ,新しい日本を作っていくことができるはずだ。しかし,最初に結論ありきの姿勢は,今にいたるも変わっていないのではないか。現在の教育改革が抱える問題点も,最初に結論ありきではないのか。歴史教科書問題や教育改革を,あえて現在の流れに逆行し,子供の視点から再点検してみた。