著者
伏見 圭司 成川 礼
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.303-307, 2018 (Released:2018-11-27)
参考文献数
20

Because light is not only energy source but also important signal for photosynthetic organisms, these organisms develop highly organized light acclimation processes. Linear tetrapyrrole-binding photoreceptors play central roles in these processes. They are categorized into phytochrome and cyanobacteriochrome families. Here, we summarize current knowledge on these photoreceptor families especially focusing on color-tuning mechanisms of the cyanobacteriochromes. Because these photoreceptors possess many advantages for optogenetic and bio-imaging applications, we briefly introduce current developmental status of these photoreceptors.
著者
日原 由香子 成川 礼 蓮沼 誠久 増川 一 朝山 宗彦 蘆田 弘樹 天尾 豊 新井 宗仁 粟井 光一郎 得平 茂樹 小山内 崇 鞆 達也
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.88-97, 2017

<p>化石燃料に代わるエネルギー源の確保が課題とされる昨今,光合成効率が高いシアノバクテリアや藻類を用いた燃料生産は,食糧生産と競合せず,カーボンニュートラルである点で注目を集めている.特にシアノバクテリアは,ゲノムや細胞の構造が単純で遺伝子操作が容易,増殖が速い,光合成能が高いなど,燃料生産ホストとして有利な性質を備えている.本稿では,多様性に富むシアノバクテリアのさまざまな性質を活かして,燃料生産技術の開発に取り組んだ最新の成果について解説する.</p>
著者
成川 礼 岡本 忍
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.673-678, 2009-03-31

近年のゲノム解析の進展と,それにともなうゲノムレベルの様々な網羅的解析手法の開発により,膨大な量の計測データがデータベースに蓄積され続けている.生物学者は研究を進める上で,これらの情報を有効に活用する必要性に迫られている.本章では,光合成生物に関連するオミックスデータベースの内容と所在について紹介する.