- 著者
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斎藤 純平
- 出版者
- 一般社団法人 日本内科学会
- 雑誌
- 日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
- 巻号頁・発行日
- vol.109, no.10, pp.2116-2123, 2020-10-10 (Released:2021-10-10)
- 参考文献数
- 14
咳喘息は喘息の亜型であり,「喘鳴や呼吸困難を伴わない慢性咳嗽が唯一の症状,呼吸機能ほぼ正常,気道過敏性軽度亢進,気管支拡張薬が有効な疾患」と定義される.多くは好酸球性気道炎症を伴い,典型的喘息と同様に気道リモデリングも生じ得る.診断に際し,気管支拡張薬の有効性を確認することが重要で,気道過敏性亢進,呼気NO(nitric oxide)上昇,末血/喀痰好酸球増多は診断の参考となる.治療は,吸入ステロイド薬をベースに,必要に応じて,気管支拡張薬やロイコトリエン受容体拮抗薬を併用する.