著者
阿部 裕輔 磯山 隆 小野 稔 斎藤 逸郎 三浦 英和 鎮西 恒雄 望月 修一 磯山 隆 小野 稔 鎮西 恒雄 斎藤 逸郎 三浦 英和 川崎 和男 望月 修一 井街 宏 バスク ジャロミル ドブザク ペーター 中川 英元 光宗 倫彦 河野 明正 小野 俊哉 時 偉 杉野 礼佳 井上 雄介 岸 亜由美
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

無拍動流完全人工心臓の可能性を検討するために、体内埋込式無拍動流完全人工心臓を開発し、成獣ヤギに埋め込んで研究を行った結果、無拍動流でも生理的制御(正常な状態に維持するための制御)が可能で、ヤギの一般状態、血行動態、肝機能、腎機能や自律神経機能を正常に保つことができることを明らかにした。しかし、無拍動流では人工心臓への十分な血液流入を維持できないことがあったため、体内埋込式完全人工心臓に生理的制御を適応する場合には、ある程度の拍動性が必要であると考えられた。
著者
正木 寛人 斎藤逸郎 石塚 満 奥乃 博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.37, no.11, pp.1969-1979, 1996-11-15
被引用文献数
3

三面図は3次元モデルを表現するために最もよく使用されるが それから3次元モデルを復元するときにはしばしば複数の解釈が生ずるという暖昧性の問題があり 従来はヒューリスティクスに基づき妥当な解釈を生成する方法がとられてきた. 我々はこの問題に対し 適切な方向から見た面図を新たに1枚追加することで暖昧性を除去することができると考え その追加面図に含まれることが要求される物体要素を計算する手法を考案した. 本手法は 複数解釈された3次元モデルの中から ユーザとのインタラクション(所望のモデルの指定)を通して暖昧性の所在を探るものであり すべての人間が常識的に感じるとは限らないないモデルが対象である場合 あるいは機械製図などの分野において用いる有効な補助面図の視線方向を決定する場合に特に有効である. 復元過程におけるデータ保持を効率よく行うために 内部処理には論理関数のコンパクトな表現法である二分決定グラフ(BDD)を使用し 暖昧性解消のために用いる組合せ集合の管理には集合のコンパクトな表現である Zero-Suppressed BDD (ZBDD)を使用している. 本手法に基づく三面図解釈の試作システム TOVIN (Three Orthographic Views INterpreter)についても記す.Although a set of three orthographic views is one of the most common representations of three-dimensional mechanical objects, it potentially has ambiguities which result in multiple interpretations of solids to be reconstructed. This paper presents a new method for eliminating the ambiguities by adding a new mapping plane, and describes its implementation in a prototype system TOVIN (Three Orthographic Views INterpreter). The processing of TOVIN consists of two parts. First, it encodes given views into pseudo Boolean formulas by applying reconstruction rules. By employing Binary Decision Diagrams (BDDs), TOVIN computes all possible interpretations efficiently and represents them compactly. Next, TOVIN requests a user to specify one from them on a display, and searches a set of critical object elements (edges and/or faces) to determine an additional mapping plane. This part employs Zero-suppressed BDDs (ZBDDs) which allow a compact representation of combinatorial sets and efficient set operations. The TOVIN runs quite efficiently thanks to the BDDs and the ZBDDs; this efficiency is the most salient feature of the system.