著者
大森 康宏 北野 圭介 望月 茂徳 古川 耕平 鈴木 岳海
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

北米と欧州の美術館等における作品と展示方法の考察並びに舞台芸術と映像作品制作の実践から、デジタル映像表現の話法や技法、リテラシー、多角的体験について調査を行った。作品や展示がマルティモーダルな経験構造をとることと、作品制作の過程と社会還元において操作性や身体性、制作技法を共有することの重要性を明らかにし、デジタル映像表現が科学映像における表現と受容の可能性を拡げることを示した。
著者
望月 茂徳 蔡 東生 浅井 信吉 王 雲 福本 麻子
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.102-110, 2010 (Released:2010-10-01)
参考文献数
12

UNESCO世界遺産にも登録されている龍安寺石庭は, 15個の石が無名の設計者により一見してランダムに配置されているが,石もしくは石群の配置は基本的に手前からみて奥が鈍角をなす不等辺三角形をなし,基本的に,三石もしくは三石群がそれより大きい一石群をなし,不等辺鈍角三角形が3回再帰的に繰り返される構造になっている.本論文ではまず, それぞれの石もしくは石群のサイズは1/f揺らぎもしくはZipfの法則に従っていることを算出した. さらに, より詳細な配置分析としてアイ・トラッキング実験を行い,石(もしくは石群)から石(もしくは石群)への視線の遷移をリンクとして計測した. 計測したデータよりホットスポット(視線注視分布)図の作成および視線の"PageRank"の算出によって, 視線軌跡ではわかりづらかった, 石庭鑑賞上の視線の乱れが起こる例外的石配置ルール出現箇所において, 視覚的不協和が使われている可能性が高いことを示した.
著者
蔡 東生 大石 誠也 望月 茂徳 王 雲 浅井 信吉 福本 麻子
雑誌
研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.4, pp.1-6, 2009-10-29

世界遺産にも登録されている龍安寺の石庭は枯山水庭園の代表的庭園として良く知られている.この石庭に配置された 15 個の石は,一見ランダムに配置されているように見えるが,平安時代に書かれた,作庭記のような作庭指南書に基本的に従っていると言える.しかしながら,作者は不詳であり,その配置デザイン上の目的はよくわかっていない.本論文では龍安寺においてアイ・トラッキング実験を行い,石 (もしくは石群) から石 (もしくは石群) への視線の遷移をリンクとして計測することにより,視線の PageRank を求め, 石庭の配置デザイン構造を明らかにする.The Rock garden in Ryoanji declared a World Heritage is known as the representative Karesansui garden. The fifteen rocks are distributed according to the traditional garden design text book such as Sakuteiki on the other, it seems to have random distribution. However it is unknown who design and what purpose is design for. In this paper, we perform the eye tracking experiments and measure "PageRank" fo eye movement assuming the eye movement from one rock (or rocks group) to another as a forward link among 15 rocks in the garden. Finally we discuss about the design structure of rocks distribution of the garden.
著者
望月 茂徳 堀江 大輔 蔡 東生
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.76-87, 2007 (Released:2008-07-30)
参考文献数
16
被引用文献数
1

秋の風物詩である紅葉は, 景観コンピュータグラフィクス(CG)において自然な季節感を表現するために欠くことができない現象である. 自然で趣のある紅葉発色は, 空間および時間において複雑性を持ち, 数多くの植物生理学的不確定要因を持つため, 紅葉発色の複雑性を適切に再現した研究は見あたらない. 本研究では, フラクタル頂上関数(Top Function)を用いて, 樹木, 葉の複雑構造を記号空間に写像することにより, 空間および時間における複雑性を持った紅葉発色のCG表現方法について研究を行う. 紅葉の発色部は葉部のみであるが, その紅葉発色進度は樹木中の各葉ごとに異なることから, 紅葉を枝・樹木レベルと葉レベルに分け, 各レベルをRIFS (Recurrent Iterated Function System)の記号空間に写像し, 記号空間上で色関数を定義することにより, 樹木全体を紅葉発色させる空間時系列アルゴリズムを提案する.
著者
望月 茂徳
出版者
立命館大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

コンピュータ映像処理のみならずセンシングデバイス、ユビキタス技術などを包括する先進的なデジタル技術を基盤とした芸術表現であるメディアアートの制作手法をマルチモーダルでインタラクティブな乳幼児向けのデジタル玩具開発へと応用することにより、乳幼児が自発的な身体運動を引き起こすと同時に養育者が高い関心をもって育児を行えるようなデジタル玩具開発方法とその役割について知見を得ることができた。