著者
小倉 博之 吉川 周作 此松 昌彦 木谷 幹一 三田村 宗樹 石井 久夫
出版者
日本第四紀学会
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.179-185, 1992-07-31 (Released:2009-08-21)
参考文献数
24
被引用文献数
1 1

大阪平野の上町台地南部の台地構成層中に挾在する火山灰・含有化石の記載・分析ならびに有機物の14C年代測定をおこなった. その結果, 中位段丘層相当層の上町層上部から北花田火山灰, 吾彦火山灰を発見し, それぞれ広域火山灰のK-Tz, Aso-4に対比し, 上町層上部の堆積時期を知る手がかりを得た.さらに, 上町層を不整合に覆う常盤層の存在を指摘し, 平安神宮火山灰が挾在すること, その直下から23,400年BPの14C年代測定値を得たことから, 常盤層を低位段丘層に対比した. 以上より, 従来中位段丘面とされていた本地域の台地面は, 常盤層の堆積面, すなわち低位段丘面であることが明らかになった.
著者
木谷 幹一 加茂 祐介
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.99-109, 2010-05-25 (Released:2017-05-16)

京都盆地周辺の第四系層序は海成粘土層やその上下に挟まれる火山灰を指標として組み立てられてきた.京都盆地南部の更新統は,主に大阪層群と更新世段丘堆積層からなり,海成粘土層は大阪層群のMa0層からMa9層が確認されている.しかし京都盆地南部の久御山町で掘削されたKD-0コアに関する既往の研究では,大阪層群のMa3層,Ma5層,Ma6層が確認されたにとどまった.これに疑問を抱き,再度コア観察を行い,各接分析(石膏および硫黄結晶の析出・水溶液の硫化物臭・渦鞭毛藻・有孔虫・火山灰・花粉)を行った.その結果大阪層群のMa3層,Ma5層,Ma6層に加えて,Ma0層,Ma0.5層,Ma1層,Ma1.3層,Ma2層,Ma4層,Ma7層,Ma8層,Ma9層,Ma10層と上部更新統のMa12層も分布することが確認された.また最終間氷期の海進が京都盆地南部まで及んでいたことが確認された.
著者
木谷 幹一 加茂 祐介
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.99-109, 2010-05-25

京都盆地周辺の第四系層序は海成粘土層やその上下に挟まれる火山灰を指標として組み立てられてきた.京都盆地南部の更新統は,主に大阪層群と更新世段丘堆積層からなり,海成粘土層は大阪層群のMa0層からMa9層が確認されている.しかし京都盆地南部の久御山町で掘削されたKD-0コアに関する既往の研究では,大阪層群のMa3層,Ma5層,Ma6層が確認されたにとどまった.これに疑問を抱き,再度コア観察を行い,各接分析(石膏および硫黄結晶の析出・水溶液の硫化物臭・渦鞭毛藻・有孔虫・火山灰・花粉)を行った.その結果大阪層群のMa3層,Ma5層,Ma6層に加えて,Ma0層,Ma0.5層,Ma1層,Ma1.3層,Ma2層,Ma4層,Ma7層,Ma8層,Ma9層,Ma10層と上部更新統のMa12層も分布することが確認された.また最終間氷期の海進が京都盆地南部まで及んでいたことが確認された.