著者
河合 靖 佐野 愛子 小林 由子 飯田 真紀 横山 吉樹 河合 剛 山田 智久 杉江 聡子 三ツ木 真実 今泉 智子 萬 美保
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究の目的は,東アジア圏における多層言語環境での複言語主義的な言語政策や人材育成の必要性の考察である。香港では多層言語環境が人々に日本と異なる影響を与えている。言語とコミュニケーション,言語教育政策と学習者,教育と技術の三つの視点からその影響を見ることで,多層言語環境化する日本が考えるべき問題を洞察した。日本がモノリンガル社会の心的制約を克服して,複言語主義的社会モデルに移行し,複数言語を行き来する態度と能力を持つトランスランゲージング的人材を育成するための知見が得られた。本研究の研究成果は,研究成果報告書(250頁)として編集・印刷された。
著者
杉江 聡子 三ツ木 真実
出版者
教育システム情報学会
雑誌
教育システム情報学会誌 (ISSN:13414135)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.160-170, 2015-04-01

Most of the previous research about ICT utilization in Chinese education and learning has mainly been focused on e-learning material development, content development, and quantitative analysis of learners’ grammatical knowledge. There have been few researches that analyzed the effectiveness of distance learning on high school Chinese classes. In this study, Chinese classes were practiced in high school with blended learning interactional design, which utilized the distance learning between Japan and China. In addition, this practice was based on the theories of human centered design and motivational design for learning. This study aimed to explore the learners’ learning experience and its interpretation by analyzing the learning achievement of learners with the mixed methods.
著者
杉江 聡子
巻号頁・発行日
2011-03-24

本研究は、日本国内の高校中国語教育におけるNBLT(Network-Based Language Teaching)(Warschauer & Kern, 2000)導入の効果を探索することを課題とし、日本の高校で第二外国語として中国語を学ぶ学習者を対象に、日本人と中国人の高校生どうしのインタラクション(意味交渉)のための交流型コンテンツを主とする中国語学習者コミュニティーサイトを構築し、授業を実践し、授業中の観察及び学習者に対するオンラインアンケートの結果を分析、考察する。本研究の目的は、NBLT による中国語教育の導入が、高校の中国語学習者のICT 活用技能の向上(パソコンで中国語を読み書きし、インターネットを活用して関連情報の収集や問題解決に取り組む)、意識の変化(気付き)、学習意欲(動機付け)に与える影響を調査し、現状の課題と今後の展望を探索することにより、日本の高校中国語教育におけるICT 活用のコミュニケーション型授業の展開を支援、促進することにある。