著者
松井 俊樹 加藤 弘幸 湯浅 浩行
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.896-902, 2015 (Released:2016-10-31)
参考文献数
17
被引用文献数
1 1

症例は78歳男性.腹部の手術歴はなし.入院3日前に干し柿を食べ,その後より頻回の嘔吐をきたすようになり,近医を受診した.腹部レントゲン検査にてniveau形成を認め,イレウスを疑われ,当院に紹介となった.当院でのCTにて回腸にbubbly mass and impactionを認め,それより口側の腸管が著明に拡張していたことから,食餌性イレウス疑い,同日緊急手術を行った.臍部を3cm切開し,腹腔鏡で腹腔内を観察すると,回腸末端から約50cmの部位に硬い食物の嵌頓を認め,食餌性イレウスと診断した.腸管を創外に引き出し,milkingを試みたが困難で,やむなく腸管を3cm程度切開し,嵌頓した食餌を摘出した.腸管を縫合閉鎖し,手術を終了した.嵌頓していた食餌は干し柿であった.術後経過は良好で,第7病日に退院となった.詳細な問診を行うとともに,食餌性イレウスの特徴的なCT画像所見を認識し,術前診断することができれば,低侵襲な術式を選択することも可能となると思われた.
著者
菅沼 直樹 松井 俊樹
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.1281-1286, 2011 (Released:2012-01-10)
参考文献数
8
被引用文献数
7

本論文では自動運転自動車のための経路生成法として,経路上の曲率を三次スプライン関数で表現することで自動車が追従可能な滑らかな経路を生成する手法を提案する.本手法は,オンボードセンサにより計測した周辺環境の状況に適応して時々刻々とリアルタイムに更新した場合でも,曲率・曲率変化率が連続した経路を生成可能であり,自動運転自動車に適した経路生成法であるといえる.
著者
福田 忠生 瀬島 吉裕 小武内 清貴 山内 仁 松井 俊樹
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.5_87-5_92, 2015 (Released:2015-10-09)
参考文献数
7
被引用文献数
1

Project-based learning (PBL) is effective for teaching students about the engineering design process, as it leads to higher educational effectiveness among lower-grade students. In this paper, we introduced an original PBL program that involved the use of an autonomous mobile robot in a rescue robot contest, and we assessed its educational effectiveness among several categories of students who participated in the contest. The results demonstrated that essential abilities for information engineering could be acquired by participating in the contest, and both the PBL program and contest provided a good educational environment for lower-grade students.