著者
松尾 和典
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2021-04-01

サシバエは吸血性の畜産害虫である。吸血には強い痛みをともなうため、肉用牛・乳用牛ともに多大なストレスを受け、生産性への悪影響が報告されている。さらに、サシバエは牛伝染性リンパ腫ウイルスをはじめ、多くの家畜病原体の媒介者でもあることから、有効な防除法の確立は喫緊の課題である。こうした中、申請者は国内で初めてサシバエの天敵寄生蜂を発見した。この寄生蜂の持続的な活用を目標に、本研究では、下記3点の調査結果を総合しサシバエの保全的生物的防除の基盤を整備する。①全国各地での寄生蜂の種構成の解明、②寄生蜂の発生消長の解明、③サシバエと主要寄生蜂の地理的遺伝構造の解明
著者
徳田 誠 松尾 和典 湯川 淳一
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲.ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.75-84, 2012

伊豆諸島の有人島のうち,虫えい形成タマバエ類に関する知見のなかった御蔵島および青ヶ島において調査を実施し,御蔵島から13種,青ヶ島から3種のタマバエを確認した.これらのうち,イソギクにメナガツボフシを形成するタマバエは新記録であり,バリバリノキエダタマバエは東京都初記録,タブハフクレタマバエ,ソヨゴタマバエ,エゴノキニセハリオタマバエ,キクヒメタマバエの4種は伊豆諸島初記録である.また,タマバエ科以外の虫えい形成者として,ツワブキケブカミバエを伊豆諸島から初めて記録し,ニッケイトガリキジラミとフウトウカズラクダアザミウマを御蔵島および青ヶ島から初めて記録した.