著者
深見 嘉明 小林 巌生 嘉村 哲郎 加藤 文彦 大向 一輝 武田 英明 高橋 徹 上田 洋
雑誌
研究報告 デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2011-DD-79, no.1, pp.1-8, 2011-01-14

Web of Data というコンセプトのもと,ウェブ上で計算機処理可能なデータを分散的に生成し,それを互いにリンクさせることにより,共有財としてのデータベース資源を確立するという試み,それが Linked Open Data である.その特質を活用し,これまで行政が単独で担ってきた情報収集,分析とそれを生かした政策実現,住民サービス実施を分担するという試みが始まっている.本論文では,住民コミュニティと行政の連携を通じたボトムアップ型オープンガバメントの試みについて紹介し,ウェブ標準技術が共有財の創出と受益者の拡大にどのように貢献できるかについて検討する.
著者
武田 英明 嘉村 哲郎 加藤 文彦 大向 一輝 高橋 徹 上田 洋
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本発表ではLinked Dataをいかに日本で普及させていくかについて課題を述べると共に著者の活動を紹介する。著者らはLODAC Projectという日本のデータをLinked Dataとして公開する活動を行っている。その一つとして現在取り組んでいる芸術情報のLinked Dataについて紹介する。
著者
嘉村 哲郎
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.25-30, 2022-02-01 (Released:2022-03-22)
参考文献数
7

本稿は、メディア芸術データベースがメディアアート作品等の情報を扱うためのデータ構築に関連し、作品のドキュメンテーションやデータベースに求められる作品情報について考える。はじめにドキュメンテーションの観点から海外で開発されているミュージアム向けガイドラインの概略を紹介し、その後には作品情報を公開する海外組織のウェブサイトを中心にどのような情報を公開しているのか、メタデータ内容の調査結果を報告する。そして、今後のメディアアート作品のデータ構築に向けて、検討が必要な課題やメディア芸術データベースの役割について述べる。
著者
嘉村 哲郎
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.91-94, 2021-04-01 (Released:2021-06-01)
参考文献数
5

近年、文書類をはじめとした紙資料をデジタル化して、コンピュータ上で扱うことが増えてきた。本稿は、小規模組織や少人数プロジェクト等が保有する文書資料を、なるべく平易な方法でデジタル化してWeb公開するデジタルアーカイブの一例を紹介する。
著者
嘉村 哲郎
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.150-153, 2020 (Released:2020-04-25)
参考文献数
4

中小規模のデジタルアーカイブの課題の一つに,データ保存と管理に必要な情報システムや機器の継続性があげられる。そこで,情報システムやメンテナンス費用,運用にかかる属人的要素の課題を解決する案として,オープンライセンスでデータをWeb公開・共有を可能とするWikimedia CommonsとWikidataの利用を提案する。本稿では,東京藝術大学音楽学部大学史史料室の資料を例に,これらWiki群を使用したデータ公開と活用『GLAM WIKI』について報告する。
著者
松村 冬子 小林 巌生 嘉村 哲郎 加藤 文彦 高橋 徹 上田 洋 大向 一輝 武田 英明
雑誌
じんもんこん2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.403-408, 2011-12-03

近年では,米国や英国をはじめとした世界各国で,標準化されたデータ形式であるLinked Open Data (LOD)に基づいたデータ公開が行われている.LOD はデータのオープン化,分野内でのデータの共有,そして分野を横断したデータの共有を促進するという特徴を持っている.この特徴を考慮して,国内の博物館データベースの統合を行うLODAC Museum プロジェクトにおいては博物館情報を,横浜LOD プロジェクトでは地域で行われるイベントや施設などの地域情報をLOD とし保有している.本稿では,博物館情報と地域情報という異なる分野のLOD を連携活用することにより構築した,横浜のアート情報を提供するYokohama Art Spot と呼ばれるWeb アプリケーションについて報告し,異なるLOD の連携活用によりもたらされる効果について議論した.