著者
松田 真希子 松田 佳子
出版者
日本語教育方法研究会
雑誌
日本語教育方法研究会誌 (ISSN:18813968)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.36-37, 2016 (Released:2016-12-22)
参考文献数
6

In recent years, task-based Japanese teaching materials, such as Dekiru Nihongo (DK), have been published. This study provides a practical report of an intensive Japanese language program using the textbook DK for international university students, comparing it with the program that uses Minna no Nihongo (MN). The results indicate that students can improve their listening and production skills more by using DK, less grammatical knowledge is provided in DK, and academic contextualization is required to fulfill students' learning needs.
著者
松田 佳子
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.326-333, 2019 (Released:2020-03-14)
参考文献数
25

目的:初めて父親になる男性が,立ち会い出産後にBirth-Review for Coupleを受けることで得られる父親らしさへの効果を明らかにすること.方法:立ち会い出産を希望する男性を対象に,無作為に介入群(22名)とコントロール群(23名)に割り付け,2群間比較を行った.介入群へは,出産後3日以内に夫婦一緒に出産の振り返りを行った.調査は,妊娠後期,出産後,産後1か月時に質問紙法を実施し,統計学的に分析した.結果:二元配置分散分析の結果,父親意識の高まり(F = 10.969, p < 0.001)と子どもの存在から沸き立つ思い(F = 5.848, p = 0.007)に有意差が認められた.またこれらは,出産後および産後1か月ともに介入前より有意に高かった(p < 0.01~0.001).結論:父親意識の高まりと子どもの存在から沸き立つ思いは,介入によって出産後に高くなることが明らかとなり,産後1か月まで維持されていることが示された.
著者
松田 佳子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.1_93-1_100, 2015-04-20 (Released:2016-01-07)
参考文献数
31

本研究の目的は,夫側から立ち会い出産の満足感に影響を及ぼす要因および夫の妻への親密性との関連を明らかにすることである。対象は,妻の出産に立ち会い有効回答が得られた174名(26.6%)とした。結果,夫の立ち会い満足感には,出産中の妻への支援,出産中の妻から夫への反応,出生児との接触が影響を及ぼす。また夫の立ち会い満足感と妻への親密性には関連があることが明かとなった。このことより,夫の立ち会い満足感を高めるために助産師は,妻にとってより効果的と感じる支援内容を夫へ説明し,妻へ提供できるようサポートすること,そして妻から夫へ感謝の気持ちを表出させるようかかわることが重要であることが示唆された。
著者
松田 佳子 森末 正博 飯島 崇史 元井 信
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.472-477, 2011 (Released:2011-08-25)
参考文献数
13

症例は42歳,女性.心窩部痛が出現し,翌日になっても症状が続くため当院を受診した.初診時は心窩部に腹膜刺激症状と腹部CT検査にて大網内に粗大な石灰化を伴う多結節状の腫瘤と骨盤内に腹水の貯留を認めた.よって悪性腫瘍の腹膜播種や胃粘膜下腫瘍,あるいは汎発性腹膜炎なども疑われたため,腹腔鏡下に観察することとした.術中所見は胃前庭部幽門輪大彎側に10×7cm大の腫瘤を認めた.腫瘤は浮腫様で境界も不明瞭であり,胃壁に強固に癒着していた.よって胃壁の1部とともに腫瘤を摘出した.切除標本の病理組織学的検査所見では膵の構成成分を有しておりHeinrich I型の迷入膵と診断した.