著者

根村 亮

出版者

ロシア史研究会

雑誌

ロシア史研究 (ISSN:03869229)

巻号頁・発行日

no.76, pp.153-168, 2005-05-25

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Why vodka monopoly was introduced in Russia? Russian government and S. Witte, minister of finance insisted that government control of vodka trade was required for resolution of the alcohol problem. The monopoly, however, didn't reduce vodka production and supply, and could not resolve the alcohol problem. Thus many studies concluded that the monopoly was required for the fiscal reason. But the vodka monopoly needed enormous expense. In fact even in those days, it was doubted that vodka monopoly earned net profit. I think that two elements are important factor of introduction of monopoly. First of all the monopoly was one of counter Great reform policies. Secondly Witte wanted that Russian empire underwent industrious development. So his essential economic policy was to build an economic infrastructure and stimulate economic development. He reformed tax systems to increase fiscal income. In the case of the vodka monopoly, however, most important purpose was considerable expense itself, which would stimulate Russian economy. The vodka monopoly was rather economic policy than fiscal policy.

著者

根村 亮

出版者

北海道大学スラブ研究センター

雑誌

「スラブ・ユーラシア学の構築」研究報告集

巻号頁・発行日

no.25, pp.81-96, 2008-03

著者

根村 亮

出版者

北海道大学スラブ研究センター

雑誌

スラヴ研究 (ISSN:05626579)

巻号頁・発行日

vol.39, pp.181-209, 1992

著者

御子柴 道夫 長縄 光夫 松原 広志 白倉 克文 清水 昭雄 大矢 温 加藤 史朗 清水 俊行 下里 俊行 根村 亮 坂本 博

出版者

千葉大学

雑誌

基盤研究(B)

巻号頁・発行日

2003

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18世紀後半から19世紀前半までのロシア思想史を、従来の社会思想史、政治思想史に偏る研究視点から脱し、それらを踏まえたうえで、狭義の哲学思想、宗教思想、文学思想、芸術思想の多岐にわたる面で多面的に研究してきた。その結果、従来わが国ではもっぱら思想家としてしか扱われてこなかったレオンチェフの小説にスポット・ライトが当てられ、逆に小説家としてしか論じてこられなかったプラトーノブやチェーホラが思想面からアプローチされた。またロシア正教会内の一事件としてわが国ではほとんど手つかずだった賛名派の騒動が思想ないし哲学面から解釈された。さらに象徴派の画家やアヴァンギャルド画家が哲学あるいは社会思想史の視点からの考察の対象となった。と同時に、これらの作業の結果、ロシアでは文学、芸術、宗教儀礼、あるいは社会的事件さえもが思想と有機的に密接に結びついているのではないかとの以前からの感触が具体的に実証されることとなった。また、文化のあらゆる領域を思想の問題としてとらえた結果、当該時期のロシア思想史をほとんど遺漏なく網羅することが可能になった。この基本作業をふまえて、いくつかのテーマ--近代化の問題、ナショナリズムとグローバリズムないしユニヴァーサリズムの問題、認識論や存在論の問題などが浮上してきた。分担者、協力者各自の研究の中で当然それらのテーマは咀嚼され発展させられてきたが、今後はこれらのテーマを核に、この4年間で蓄積された膨大な素材を通史的に整理し止揚する作業を継続してゆき、書籍として刊行して世に問うことを目指す。

著者

杉浦 秀一 山田 吉二郎 根村 亮 下里 俊行 兎内 勇津流 貝澤 哉 北見 諭 坂庭 淳史 川名 隆史 室井 禎之 渡辺 圭 今仁 直人 堀越 しげ子 堀江 広行 斎藤 祥平 山本 健三

出版者

北海道大学

雑誌

基盤研究(B)

巻号頁・発行日

2010-04-01

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本研究の目的は、ロシア・プラトニズムという観点から19-20世紀のロシアの文化史の流れを再構築することである。本研究では20世紀初頭の宗教哲学思想家たちを分析し、彼らが西欧で主流の実証主義への対抗的思潮に大きな関心を向けていたこと、また19世紀後半のソロヴィヨフの理念はロシア・プラトニズムの形成に影響を及ぼしたが、彼以前の19世紀前半にもプラトニズム受容の十分な前史があったことを明らかにした。したがってロシア・プラトニズムという問題枠組みは、従来の19-20世紀のロシア思想史の図式では整合的に理解し難かった諸思想の意義を理解し、ロシア文化史を再構築するための重要な導きの糸であることを確認した。