著者
坂本 博和 柴田 裕一郎 小栗 清
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.476, pp.83-88, 2004-11-25

再構成可能デバイスの普及に伴い,これを容易に利用するための環境が整いつつある.しかし依然としてハードウエア開発技術者の不足が懸念されており,技術者の育成が待たれている.そこで我々はこの技術者教育用の教材として,任天堂から1983年に発売されたファミリーコンピュータを教材として活用することを考え,FPGAへの実装を行った.実装にはXilinxのSpartan-2E300を搭載した市販の評価ボードを使用した.ハードウエア記述言語にはNTTで開発されたSFLを使用し,実装に1ケ月半を要した.実装したファミコンはインターフェースとしてROMカートリッジコネクタ,VGA,サウンド,パッドを搭載し,初期のROMカートリッジにおいて高い互換性を実現している.
著者
三浦 義正 矢野 智則 坂口 美織 井野 裕治 角田 真人 Tsevelnorov Khurelbaatar 小林 泰俊 坂本 博次 林 芳和 砂田 圭二郎 大澤 博之 福嶋 敬宜 山本 博徳
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1747-1755, 2018-12-25

要旨●小腸腫瘍の治療前評価における超音波内視鏡(EUS)の役割は,質的診断と腫瘍深度診断であり,内視鏡治療に直結するため重要である.しかし,小腸腫瘍は上皮性腫瘍,非上皮性腫瘍共に発見時に内視鏡治療になる可能性は低いため,臨床でのEUSの使用は限られる.一方,Helicobacter pylori陰性者が増加する中で,十二指腸腫瘍を発見・治療する機会が増えている.特に表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADET)の治療においては,腫瘍のサイズ,形態,リスク・ベネフィットを考慮して治療法を選択するが,EUSは手技の安全性を確保する上で重要である.本稿では,小腸腫瘍に対する診断・治療について,実臨床で比較的遭遇する疾患を中心に解説する.
著者
下田 和孝 青山 智哉 坂本 博幸 大久保 進一 畑山 誠 竹内 勝巳
出版者
北海道立総合研究機構水産研究本部
巻号頁・発行日
no.92, pp.65-77, 2017 (Released:2018-03-23)

北海道の10河川でブラウントラウトの年齢と尾叉長を調べ,ベルタランフィの成長曲線に当てはめた。全河川の測定データから求めた4月時点における各年齢の尾叉長は,1+で12.4cm,2+で20.8cm,3+で28.4cm,4+で35.4cm,5+で41.8cm,6+で47.6cm,7+で53.0cmであった。この成長曲線と各河川の成長曲線を比べたところ,年齢によって大小関係が変化するなど河川毎に特徴が見られた。4河川を対象に性成熟を調べたところ,雄は10月下旬以降に,雌は11月下旬以降に成熟個体が確認され,最低成熟年齢は雄1+,雌2+であったが,いずれも河川による違いが見られた。
著者
田頭 豊 志村 浩孝 坂本 博 佐藤 和宏 梁川 功 千田 浩一
出版者
医用画像情報学会
雑誌
医用画像情報学会雑誌 (ISSN:09101543)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.43-47, 2016-06-27 (Released:2016-07-01)
参考文献数
10

June 7, 2015, Japan Network for Research and Information on Medical Exposures(J-RIME)published Diagnostic Reference Levels(DRLs 2015)for the first time in Japan. To operate the DRL, it is necessary to collect a great deal of radiation dose information of own facilities efficiently. The purpose of this study was to construct a system for collecting dose information in CT examination using Radiation Dose Structured Report(RDSR). As a result of displaying the contents of RDSR using the free software, it was confirmed that there are differences in the information in RDSR by equipment and manufacturers. In-house software of dose management could be designed by focusing on the enumerated value, it was possible to extract information of interest from RDSR. For facilities which cannot introduce a commercial system, development of software for collecting radiation dose information using RDSR contributes greatly to the operation of DRL.
著者
坂本 博
出版者
日本地域学会
雑誌
地域学研究 (ISSN:02876256)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.927-939, 2009 (Released:2010-04-12)
参考文献数
14
被引用文献数
1 2

This study is a statistical disparity analysis of the wages of the staff and working (Zhigong) class in China. The Chinese government strictly controlled the wage system of state owned enterprises before the reform and opening of China. However, this system is gradually being reformed and each enterprise can independently decide their own wage system. As a result, the wage disparity has expanded since the reform and opening of China. In 2006, the staff and workers (Zhigong) were 110 million people, which is about 14.6 percent of the workers and about 8.5 percent of the population of China. To understand the recent wage disparities in China, disparity was estimated with a one stage Mean Logarithm Deviation Decomposition Index and from two directions in the decomposition pattern of disparity across region and industrial sector. Several findings are presented in this paper. First, a rapid expansion of disparity occurred during the measurement period. The index was below 0.02 at the start and increased to about 0.08 at the end. Second, the main factor of disparity gradually changed from regional disparity to sector disparity. Third, the regional disparity in each sector expanded in the higher value sectors but decreased in the agriculture and industry sectors. Fourth, the tendencies in the disparity of each sector in each region differed. From these results, wage disparity is a very serious problem in China. Therefore, several difficult correspondences are required from the government to reduce various disparities in the future.JEL classification: J31, O5
著者
村川 武雄 坂本 博 深田 志計実 中本 昭治 広瀬 俊治 伊藤 位一 西田 実
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.28, no.Supplement5, pp.111-118, 1980-09-25 (Released:2011-08-04)
参考文献数
7

Ceftizexime (CZX, FK 749) をマウス, ラット, イヌおよびサルに非経口的に投与したときの薬動力学的特性について, Cefotiam, Cefmetazole, Cefotaxime, CefamandoleおよびCefazolinの場合と比較検討した。CZXの血清中濃度は大動物 (イヌおよびサル) では全般に他剤より高値を示したが, 小動物 (マウスおよびラット) では低値を示した。検討した実験動物において, 投与したCZXの約80%が未変化体で24時間尿中に排泄された。またCZXのラットにおける胆汁中排泄率は低く, 24時間内で3.7%であった。またイヌにおける24時間胆汁中排泄率は0.45%と低かったが, 胆汁中濃度は1時間で179μg/ml, 2時間で148μg/mlと比較的高値を示した。1回静注投与後の血清中濃度のデータを用いて, two compartment open modelにより薬動力学的解析を行なった。各種動物の尿中の抗菌活性物質はCZXたけであったが, ラット胆汁中にだけCZXとは具なる活性代謝物が検出された。CZXは血清, 尿および組織ホモジネート中で安定であったが, Cefotaximeはラット組織ホモジネート中で不安定であった。CZXの血清タンパク結合率は検討したすべての血清種で他剤より低値を示し, ヒト, イヌおよびラットでそれぞれ31%, 17%および32%となった。
著者
冨田 健夫 坂本 博 高橋 政浩 高橋 守 佐々木 正樹 植田 修一 田村 洋 渡邊 泰秀
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告 (ISSN:13491113)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.1-11, 2005-03

LE-7A の開発中に発生したパルス的な強い横推力の原因究明と対処のため,旧NAL 角田ではコールドフロー可視化試験,CFD 及びサブスケール燃焼試験を実施してきた。その結果,LE-7A エンジンで発生した横推力が,LE-7A で新しく採用したノズル形状設計によって発生したRSS,およびフィルム冷却構造部分で発生した剥離の急速な移動という2つの現象により引き起こされたことを明らかにした。さらに,各現象と横推力に影響を与えるパラメータを洗い出した。この成果は改良型のエンジン設計に反映され,パルス的な横推力を発生しないノズル設計に役立った。
著者
下田 和孝 青山 智哉 坂本 博幸 大久保 進一 畑山 誠 竹内 勝巳
出版者
北海道立総合研究機構水産研究本部
雑誌
北海道水産試験場研究報告 = Scientific reports of Hokkaido Fisheries Research Institutes (ISSN:21853290)
巻号頁・発行日
no.92, pp.65-77, 2017-09

北海道の10河川でブラウントラウトの年齢と尾叉長を調べ,ベルタランフィの成長曲線に当てはめた。全河川の測定データから求めた4月時点における各年齢の尾叉長は,1+で12.4cm,2+で20.8cm,3+で28.4cm,4+で35.4cm,5+で41.8cm,6+で47.6cm,7+で53.0cmであった。この成長曲線と各河川の成長曲線を比べたところ,年齢によって大小関係が変化するなど河川毎に特徴が見られた。4河川を対象に性成熟を調べたところ,雄は10月下旬以降に,雌は11月下旬以降に成熟個体が確認され,最低成熟年齢は雄1+,雌2+であったが,いずれも河川による違いが見られた。
著者
辻本 直樹 浅見 敏彦 伊勢 智彦 坂本 博哉
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
Dynamics & Design Conference
巻号頁・発行日
vol.2009, pp._463-1_-_463-6_, 2009

In this paper, we show various dynamic properties of an air spring which has an air stream passing through a narrow tube to the air reservoir. Experimental apparatus is a single-degree-of-freedom system, which is composed of a mass supported by the air spring. Thus the only one resonance point is appeared in the response curve when the extreamly narrow tube (d=2.5mm) is used. However, when we use a more thick tube (d=4.0mm), two response points are appeared in the curve. It will be shown that the resonace point is caused by the change of the spring constant of the air spring.
著者
山本 博徳 阿部 孝 石黒 信吾 内田 恵一 川崎 優子 熊谷 秀規 斉田 芳久 佐野 寧 竹内 洋司 田近 正洋 中島 健 阪埜 浩司 船坂 陽子 堀 伸一郎 山口 達郎 吉田 輝彦 坂本 博次 石川 秀樹 岩間 毅夫 岡﨑 康司 斎藤 豊 松浦 成昭 武藤 倫弘 冨田 尚裕 秋山 卓士 山本 敏樹 石田 秀行 中山 佳子
出版者
一般社団法人 日本遺伝性腫瘍学会
雑誌
遺伝性腫瘍 (ISSN:24356808)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.59-78, 2020 (Released:2020-09-25)
参考文献数
88

Peutz-Jeghers症候群は,食道を除く全消化管の過誤腫性ポリポーシスと皮膚・粘膜の色素斑を特徴とする希少疾患である.STK11遺伝子の生殖細胞系列の病的バリアントを原因とし,常染色体優性遺伝形式をとる.また,がん遺伝子パネル検査によって診断される可能性がある. 本症候群でみられる過誤腫性ポリープは小腸に好発し,ポリープが大きくなると出血,腸閉塞,腸重積の原因となる.初回の消化管サーベイランスは症状がなくても8歳頃を目安に行い,10〜15mm以上の小腸ポリープは内視鏡的ポリープ切除術を行う.消化管,乳房,膵,子宮,卵巣,肺,精巣などに悪性腫瘍の発生が認められ,適切なサーベイランスが必要である. 本診療ガイドラインでは,小児から成人にかけてシームレスに,正確な診断と適切な治療・サーベイランスが行われるよう, 基本的事項を解説し,4個のクリニカルクエスチョンと推奨を作成した.
著者
八柳 信之 新野 正之 熊川 彰長 五味 広美 鈴木 昭夫 坂本 博 佐々木 正樹 十亀 英司 YATSUYANAGI Nobuyuki NIINO Masayuki KUMAKAWA Akinaga GOMI Hiromi SUZUKI Akio SAKAMOTO Hiroshi SASAKI Masaki SOGAME Eiji
出版者
航空宇宙技術研究所
雑誌
航空宇宙技術研究所報告 = Technical Report of National Aerospace Laboratory TR-679 (ISSN:03894010)
巻号頁・発行日
vol.679, pp.96, 1981-08

「小型溝構造液水冷却燃焼器の研究」は宇宙開発事業団によって進められている推力10トン級 液酸・液水エンジン,LE-5の開発に必要な基礎資料を得るための,詳細な液水冷却特性に関するデータ,及び広範な燃焼条件に対する燃焼特性を把握することを目的とするものである。昭和52年度に冷却用液水供給装置および供試燃焼器一号機の製作を行い,53年度より航空宇宙技術研究所角田支所において燃焼試験を開始した。また,これと同時に液水冷却特性の解析上不可欠となる燃焼性能,及び燃焼ガス側熱負荷の詳細なデータを得るために,多分割型環状水冷却燃焼器を用いた水冷却燃焼試験を行なった。これらの累積燃焼試験時間は約140回,4200秒におよんだ。ところで,実際の液酸・液水エンジンでは燃焼器の冷却に用いられた液水が噴射器から燃焼室内に噴射されて,液酸と燃焼する再生冷却方式をとるのが普通である。しかし,本研究においては液水冷却特性に関して広い範囲の冷却条件でデータを得ることを目的としているため,冷却用液水の流量,供給圧力,温度等を燃焼用液水とは独立に変えられるように別系統とした“独立冷却方式”でも試験が行なえるように計画した。さらに独立冷却燃焼試験のデータを踏まえて,完全再生冷却燃焼試験の実証を行ない,設計点では冷却能力にまだ余裕のあること,特性速度効率で98%以上の値が得られることを確認した。このように小推力,F=3KN(300kgf),燃焼器で再生冷却燃焼が可能になったことは,燃焼器構造が従来の管構造燃焼器とは違って,銅製の溝構造(いわゆるSlotted wall)燃焼室としたことによるものである。これは冷却通路となる多数の溝を長手方向の設けたもので,スペース・シャトル主エンジン(SSME)等の高圧高性能エンジンに用いられている高熱負荷燃焼器と原理的に同じものであり,我国においては未経験のものである。これによって,冷却特性を明らかにするために必要な各部の温度,圧力測定が容易になるとともに,将来の高圧エンジンへの発展性をも考慮した詳細な試験データの取得が出来たものと考える。本報告で行なう試作1号機によって得られた主な結果を簡単に述べる。冷却特性については,①小推力溝構造液水冷却燃焼器により,設計点(燃焼圧力P=3.48MPa,混合比O/F=5.5)での完全再生冷却方式による燃焼が可能であり,冷却能力としては十分な余裕のあることが分かった。しかしながら,冷却条件を広範囲に変えて行なった独立冷却燃焼試験の結果から見て, ②従来より提唱されている殆んど全ての設計式が溝構造燃焼器における熱設計式としては不適当であり,かつ設計上危険性の高いことが分った。 ③試験後,供試燃焼器の切断検査を行なった結果,溝構造燃焼器をロー付接合によって製作する本方式には多くの問題点があり,新しい製作法の開発が望まれる。特に各冷却流路間の抵抗値の不均一さ,及び内筒の変形による内外筒接合部の剥離に問題がある。次に燃焼特性については ④混合比,水素噴射温度を広く変化させて特性速度効率におよぼす影響を調べた。その結果これらの効率への寄与は,著者らが以前に得た液体酸素・常温ガス水素燃焼の場合と同様に,ほぼ噴射速度比(水素噴射速度と液酸噴射速度の比)によって表わされることが分った。さらに再生冷却燃焼時に低混合比(O/F < 3)で約100Hzの低周波振動燃焼を起したが,それ以外の試験範囲ではほぼ安定な燃焼が行なわれた。
著者
角谷 治彦 瀬良 雅也 坂本 博夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
設計工学・システム部門講演会講演論文集 2018.28 (ISSN:24243078)
巻号頁・発行日
pp.1405, 2018 (Released:2019-05-25)

Self-loosening of threaded fasteners sometimes occurs under dynamic loads such as vibration and shock. For mechanical structures, the self-loosening of threaded fasteners under transversely repeated load is particularly important. Although many parts for preventing the loosening of the bolt joints are evaluated the locking performance of selfloosening, there are not clear about the locking performance of the spring washer. The spring washers are used in many mechanical structures, so that in order to improve the reliability of the bolt joints, it is required to verify the effectiveness about the bolt loosening using the spring washer. In this paper, we clarified the effectiveness of the spring washer about the bolt loosening from the experimental evaluation of the bolt joints using the spring washer under the transverse vibration, and proposed the design guideline to adopt the spring washer based on the result. In the fastening using the spring washer, the lubrication state of the bearing surface and the mounting direction of the spring washer influence the self-loosening with rotation of the bolt joints under the transverse vibration. In order to prevent the self-loosening of the bolt joints using a spring washer, it is necessary to satisfy the condition that the fastening surface does not slip. And the spring washer functions effectively as the bolt tension compensation only when the residual bolt tension is smaller than the contact load of the spring washer.
著者
篠﨑 聡 小林 泰俊 林 芳和 坂本 博次 レフォー アラン 瓦井 山本 博徳
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.1272-1281, 2019 (Released:2019-06-20)
参考文献数
30

【背景と目的】大腸ポリープに対する内視鏡的切除において,熱凝固を加えないでスネアで切除するコールドスネアポリペクトミー(CSP)と熱凝固を加えながらスネアで切除するホットスネアポリペクトミー(HSP)の比較研究がなされてきた.CSPとHSPの有効性と安全性をシステマティックレビューとメタ解析を用いて評価した.【方法】大腸ポリペクトミーに関してCSPとHSPを比較したランダム化比較研究(RCT)のみを解析の対象とした.評価項目は,完全切除率,ポリープ回収率,遅発性出血率,穿孔率および所要時間である.Mantel-Haenszel random effect modelを用いてpooled risk ratio(RR)と95%信頼区間(CI)を算出した.【結果】8つのRCT(症例数1,665名,切除ポリープ3,195個)に対しメタ解析を行った.完全切除率において,CSPとHSPは同程度であった(RR 1.02,95%CI 0.98-1.07,p=0.31).ポリープ回収率もCSPとHSPは同程度であった(RR 1.00,95%CI 1.00-1.01,p=0.60).遅発性出血率は,統計学的有意差を認めなかったもののHSPのほうがCSPより多い傾向にあった(症例単位:RR 7.53,95%CI 0.94-60.24,p=0.06,ポリープ単位:RR 7.35,95%CI 0.91-59.33,p=0.06).すべてのRCTで穿孔は報告されなかった.大腸内視鏡時間はHSPでCSPより有意に長かった(平均差 7.13分,95%CI 5.32-8.94,p<0.001).ポリペクトミー時間もHSPでCSPより有意に長かった(平均差 30.92秒,95%CI 9.15-52.68,p=0.005).【結論】今回のメタ解析ではHSPと比較してCSPで所要時間が有意に短かった.また,遅発性出血率もHSPと比べてCSPで低い傾向にあった.したがって,小さな大腸ポリープに対するポリペクトミーにおいてCSPを標準的治療として推奨する.
著者
坂本 博
出版者
信州大学教養部
雑誌
信州大学教養部紀要 (ISSN:13409972)
巻号頁・発行日
no.27, pp.p67-98, 1993-03

In this paper I discuss the genesis of the Copernican system. It is well known that Copernicus himself explained, both in some chapters of On the Revolutions and in its dedication to Pope Paul III, how he began to conceive motion of the earth against the traditional opinions of astronomers. As far as Copernicus is concerned, astronomers did not agree among themselves in the investigation of the heavenly bodies, especially they were so uncertain about the motion of the sun and moon that they could not establish and observe a constant length even for the tropical year. In spite of those remarks, his train of thought to a revolutionary heliocentrism remains obscure because he did not specifically mention which observations he thought could definitely undermine the traditional astronomy. This sense of dissatisfaction with the rationale with which Copernicus fortified his arguments against the Ptolemaic geocentric world has induced historians to look for a more likely point of departure for his revolution in scientific thinking. The first astronomical phenomenon that might have induced Copernicus to reform the traditional cosmological system is supposed by some historians to be the irregular motions of the five planets; to be the In this paper I discuss the genesis of the Copernican system. It is well known that Copernicus himself explained, both in some chapters of On the Revolutions and in its dedication to Pope Paul III, how he began to conceive motion of the earth against the traditional opinions of astronomers. As far as Copernicus is concerned, astronomers did not agree among themselves in the investigation of the heavenly bodies, especially they were so uncertain about the motion of the sun and moon that they could not establish and observe a constant length even for the tropical year. In spite of those remarks, his train of thought to a revolutionary heliocentrism remains obscure because he did not specifically mention which observations he thought could definitely undermine the traditional astronomy. This sense of dissatisfaction with the rationale with which Copernicus fortified his arguments against the Ptolemaic geocentric world has induced historians to look for a more likely point of departure for his revolution in scientific thinking. The first astronomical phenomenon that might have induced Copernicus to reform the traditional cosmological system is supposed by some historians to be the irregular motions of the five planets; to be the abnormally huge epicycle of Venus by others: to be the curious coincidence of the periods of revolution of the sun, Venus and Mercury by yet others: and so on. Those seem to me to be all probable, but conjectural and arbitrary to some extent. I think that those who desire to figure out, as objectively as possible, how Copernicus conceived the motion of the earth should pay attention to the evidence which Rheticus gave us in The First Report which was composed under the watchful eyes of Copernicus. In one of its chapters entitled "Why We Must Abandon the Hypotheses of the Ancient Astronomers," Rheticus enumerated six principal reasons for the new system, of which I find the first one to be the most crucial to our subject. Rheticus says that the indisputable precession of the equinoxes and the change of the obliquity of the ecliptic persuaded his teacher to assume that the motion of the earth could produce most of the appearances in the heavens, or at any rate save them satisfactorily. This evidence should be considered seriously, since there was no astronomer who could have more intimate contact with Copernicus than Rheticus, the only disciple of the astronomer who lived in the "very remote corner of the earth" which is V raniewo in Poland in modern terms. If you reread Copernicus carefully in this light, you will notice that the greatest reformer of modern astronomy tells you the same motive as found in Chapter 5, Book 1 of his immortal work: "If we assume its (the earth's) daily rotation, another and no less important question follows concerning the earth's position (in the universe)." Consequently, as far as I know, all the historians are wrong in arguing that Copernicus conceived the annual revolution of the earth prior to its daily rotation. The precession of the equinoxes was discovered by Hipparchus in archaic Greek times and it was confirmed about 400 years later by the Roman astronomer Ptolemy. According to the author of Almagest, all the fixed stars, besides their daily rotation, revolve uniformly around the poles of the ecliptic from the west to the east for the period of 36,000 years. His assumption is essentially correct except for the numerical value of the period which counts for about 26,000 years in contemporary astronomy. However, something extremely curious though inevitable happened to all the Renaissance astronomers including Copernicus. To the contrary of their great predecessor of Alexandria, they insisted on the anomaly of the precession of the equinoxes since the observations that progressively accumulated in the long course of astronomy appeared to them to point to this. The truth is that the data of the ancients were wrong because of their poor techniques of observation. Accordingly, the anomaly of the precession of the equinoxes was an imaginary construct. As well as other astronomers, Copernicus struggled with the wrong observations to save the pseudo anomaly of the noblest heavens and supposed that the irregular motion of the fixed stars could be composed of the uniform rotations of four heavenly spheres, in addition to the other two assigned to the daily rotation and the mean precession of the eqiunoxes. Surely, if the firmament needed six spheres and moved in an uttermost complicated way, it would never deserve the name of visible god! So I conclude that Copernicus wanted first of all to replace the confusion of the god-like heavens with a complexity of the humble earth's motions that accorded with the most fundamental principle of heavenly beauty and harmony grounding ancient Greeks cosmology. I admit, however, that another important question is still open as to how Copernicus took a further step from the earth's daily rotation on its axis to its annual revolution around the sun, and this theme will be discussed in my next paper.
著者
坂本 博和 永本 太一 柴田 裕一郎 小栗 清
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.88, no.2, pp.155-162, 2005-02-01
被引用文献数
2 1

PCA (Plastic Cell Architecture)は動的再構成可能な非同期式論理回路アーキテクチャである.また, 我々は非同期ビットシリアル処理を前提とする新しいPCAアーキテクチャを検討しており, 情報の記憶・加工・移動をシフトレジスタとステートマシンで行うことにより, より効果的に回路を構成できると考えている.しかし非同期ビットシリアル処理回路の設計を信号伝搬を追尾しながら行うのは困難であるので, 本研究では, 非同期ビットシリアル処理回路の設計と, シミュレーションによる動作検証を効率良く行うためのペトリネットモデルをビットシリアルペトリネットとして定義し, これをGUIによる設計・検証ツールとして実装した.更に, 遅延情報なども含めた詳細な検証を行うために, ビットシリアルペトリネットをVerilog-HDLへ変換する機能を追加し, 非同期ビットシリアル処理回路の設計, 検証時間の大幅な短縮を実現した.