著者
齋藤 圭輔 森井 昌克
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.285, pp.79-84, 2011-11-07

QRコードは携帯電話のカメラ機能を用いた読み取りが可能であることから広く普及している.QRコードは媒体の表面に印刷されているため,汚れや影等により破損が生じることが想定される.そのような場合でも読み取りが可能であるようにQRコードには誤り訂正能力が備わっている.また,誤りが分散するようインターリーブが施されている.しかしながら,現在QRコードに用いられている仕様のインターリーブではシンボルが散在しきらず特定の箇所に集中する場合がある.また,誤り訂正の面において我々はQRコードを読み取る際に消失訂正を行う手法を提案した.本稿では,現在の仕様のインターリーブでは誤りに対する耐性の低下をまねくことを示す.ならびに,我々が提案した手法に改良を加えた消失訂正の提案を行う.改良を加えた消失訂正を用いることで幅広いQRコードにおいて精度の良い消失訂正を行えることを示す.
著者
森川 輝 村上 求 小篠 裕子 勝手 壮馬 伊沢 亮一 森井 昌克 中尾 康二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICSS, 情報通信システムセキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.86, pp.109-114, 2009-06-11

インターネットの普及に伴い,不正アクセスやマルウェア感染による被害は増加傾向にある.マルウェア感染の被害を最小限にとどめるためには迅速な解析を行い,マルウェアに対して適切な対策を講じなければならない.本稿では類似度判定で得た類似度から未知のマルウェアが有する機能を推定するマルウェア解析システムを提案する.提案システムを用いることでマルウェアの詳細な解析を行うことなく機能を推定することが可能である.さらに提案システムは解析マシンの高速復元も可能である.
著者
安本 幸希 森井 昌克 中尾 康二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.347, pp.31-36, 2007-11-14
被引用文献数
1

一般にマルウェアのほとんどは,既知のマルウェアの亜種,もしくは既知のマルウェアと同一であるにもかかわらず,パッキングと呼ばれるコード変換をされたマルウェアである.解析対象となるマルウェアが,既知のマルウェアの亜種であることが判明すれば,新たに解析をする必要はほとんどなく,機能の大部分を推定することが可能となる.本稿では,未知のマルウェアに対して,既に解析されたマルウェアとの類似度を与える手法を示し,その類似度から未知のマルウェアが有する機能を推定するシステムを提案する.
著者
毛利 公美 高橋 秀郎 広岡 俊彦 曽根 直人 森井 昌克
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.69, pp.13-18, 2004-05-14
被引用文献数
1

ソフトウェアの脆弱性を利用した不正アクセスやDoS攻撃からネットワークシステムを守るためには,現行のシステムで使われているソフトウェア名やそのバージョンを把握した上で,脆弱性に関する最新情報をこまめに収集し,必要ならばソフトウェアのアップデートを行う等の対策が必要となる.先に,著者らはネットワーク管理者の負担を軽減するためにサーバソフトウェアの脆弱性に関する情報収集およびバージョンの確認を自動化し,危険度を報告するシステムを提案した.本稿では,サーバソフトウェアだけでなく,クライアントのOSに関する脆弱性検査にも対応できるように改良を加えた脆弱性自動監査システムを提案する.提案システムでは,検査対象ネットワーク内に存在する全てのWindowsクライアントを検出し,それぞれのクライアントに対してWindows修正プログラムがインストールされているか否かを検査することが可能である.
著者
蓮井 亮二 毛利 公美 森井 昌克
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.529, pp.17-22, 2006-01-13
被引用文献数
1

ソフトウェアの脆弱性を利用した不正アクセスやDoS攻撃が社会問題化し, 脆弱性検査とソフトウェアのアップデートは重要になっている.これまでにも脆弱性監査ツールとしてNessusやNSAT等が開発・公開されている.しかし, これらのツールでは検査時に検査項目を設定する必要があることや検査結果を有効活用して対策を行うには専門的な知識が必要となることから簡単に利用できるとは言い難い.本稿では専門知識の乏しい管理者でも利用できる管理・運用を容易にするネットワーク資源脆弱性自動検査システムを提案する.提案システムでは既存の脆弱性検査ツールと比較して「脆弱性検査時の検査項目を自動的に設定する」「Web上から最新の脆弱性情報を自動的に取得する」といった特徴を有する.また, 既存の脆弱性ツールにはなかった「ネットワーク内部のパケット情報を記録し, 脆弱性が検出されたPortのパケット受信状況をグラフ化して表示する」という機能を持たせることによって, 脆弱性のあるPortに対するアクセス状況を把握することができる.
著者
五十嵐 洋介 白石 善明 森井 昌克 澤邊 正彦 今 敏則 向井 祐之 小松 尚久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFS, オフィスシステム
巻号頁・発行日
vol.97, no.66, pp.13-17, 1997-05-23

電子メールの普及にともない,現存の郵便システムへの応用が実現可能となりつつある.本稿では,電子認証技術を郵便に応用し,オンラインで郵便の受け付けを行う新しい郵便システムについて考察する.本郵便システムでは,電子メールと現存の郵便との融合がはかられ,電子メールによって伝達すべき内容と相手先住所を郵便局(本システムのサーバ局)へ送り,郵便局では,差出人と郵便局側で,相互認証を行い,相手先に対しては伝達すべき内容をハードコピーし,郵便物として送り届けるシステムである.特に本稿では電子媒体に記された内容と印刷された紙媒体の上での内容の同一性について議論する.
著者
竹久 達也 廣友 雅徳 伊沢 亮一 森井 昌克 中尾 康二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.206, pp.119-124, 2009-09-17
参考文献数
9

近年,インターネット上での各種サイバー攻撃の数が増加しており,サービス提供者および利用者にとって大きな脅威となっている.インターネット上でリモートアクセスVPNサービスを提供する場合,サービス提供サーバはDoS攻撃を初めとするサイバー攻撃に晒されることになる.このような攻撃への対策としてサービス提供サーバの着信ポート番号を特定不能にすることが有効である.筆者らはサービスの着信ポート番号を動的に変更するリモートVPNについて検討し具体的な実装方式を提案した.本稿では筆者らが提案したポートランダマイズドVPN方式の性能を評価することにより有効性および実現可能性を示す.
著者
森部 敦 毛利 公美 森井 昌克
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.283, pp.11-16, 2005-09-08
被引用文献数
3

電話による音声理解による自動応答システムやパソコンによる文字理解に基づく応答システムがある.他方, 以前から会話を成立させるシステムとして人工無能がある.人工無能は文字通り, 主として会話の内容に関しての目的や意図もなく, 会話としての成立だけを目的としている.本研究では, 人工無能において, より自然に会話を成立させるための手法の開発と, その応用として自動応答システム, 特にマーケティングとしての情報提供および情報収集システムへの可能性について考察する.
著者
森部 敦 毛利 公美 森井 昌克
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.281, pp.11-16, 2005-09-08

電話による音声理解による自動応答システムやパソコンによる文字理解に基づく応答システムがある.他方, 以前から会話を成立させるシステムとして人工無能がある.人工無能は文字通り, 主として会話の内容に関しての目的や意図もなく, 会話としての成立だけを目的としている.本研究では, 人工無能において, より自然に会話を成立させるための手法の開発と, その応用として自動応答システム, 特にマーケティングとしての情報提供および情報収集システムへの可能性について考察する.