著者
楠見 晴重
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.109, no.1, pp.36-43, 2014 (Released:2018-02-16)
被引用文献数
1 1

京都盆地の地下には約211億トンという,琵琶湖に匹敵する豊富な水量の水瓶(京都水盆)がある。この京都水盆へは,京都府から滋賀県,三重県にまたがる7,050km2の地域に降った雨から毎年45億トンが供給される。平安京の昔から1200年間,京都の文化や伝統産業,たとえば茶道,京友禅,京豆腐や湯葉,伏見や京都の酒造りをこの良質で豊富な地下水が育んできた。この大切な地下水資源を将来にわたって守り抜くために,著者は3次元地質構造モデルを作成され,地下水汚染対策に利用されています。地球上では水不足が進行しており,2025年には48カ国17億人が深刻な水不足になると予想されている。この大切な水を守るために京都や日本から発信する必要があると述べられています。
著者
楠見 晴重
出版者
日本醸造協会
巻号頁・発行日
vol.109, no.1, pp.36-43, 2014 (Released:2014-06-10)
著者
北岡 貴文 楠見 晴重 寺田 道直 中村 真 増田 德兵衞
出版者
一般社団法人 日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.16-24, 2013-04-10 (Released:2014-04-07)
参考文献数
17

京都市伏見区は京都市の最南部に位置し,日本酒の有名な産地である.対象地は 4 km2ほどの地域に酒造会社が所有する約50本の井戸が密集し,地下水の利用が盛んな地域である.本研究は,京都市伏見区域における浅井戸観測井の水位を対象として,周辺の揚水を伴った地下水位挙動を明らかにするために,現場計測ならびに数値解析による検討を行ったものである.本研究の成果として,浅井戸観測井の水位変化を求めるための3次元地層モデルを作成し,酒造会社が密集する場においての地下水位を推定し,実測値と比較的に整合していることが認められた.
著者
楠見 晴重
出版者
日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.109, no.1, pp.36-43, 2014
被引用文献数
1

京都盆地の地下には約211億トンという,琵琶湖に匹敵する豊富な水量の水瓶(京都水盆)がある。この京都水盆へは,京都府から滋賀県,三重県にまたがる7,050km2の地域に降った雨から毎年45億トンが供給される。<br>平安京の昔から1200年間,京都の文化や伝統産業,たとえば茶道,京友禅,京豆腐や湯葉,伏見や京都の酒造りをこの良質で豊富な地下水が育んできた。<br>この大切な地下水資源を将来にわたって守り抜くために,著者は3次元地質構造モデルを作成され,地下水汚染対策に利用されています。<br>地球上では水不足が進行しており,2025年には48カ国17億人が深刻な水不足になると予想されている。この大切な水を守るために京都や日本から発信する必要があると述べられています。
著者
高藤 早織 Takafuji Saori 楠見 晴重 Kusumi Harushige
出版者
土木学会
巻号頁・発行日
2007-01

岩盤構造物の安全な設計・施工には,岩盤不連続面のせん断挙動の解明が重要とされている.また,岩盤構造物を建設する際には,多くの費用と時間を要す事前調査が必要となる.そこで本研究は,岩盤不連続面のせん断挙動の解明を目的とし,直接一面せん断試験についての3次元シミュレーション解析を行った.解析では,個別要素法に,引張力を表すことのできるボンディング理論を導入したものを用いている.また,自然な不連続面を有する供試体を解析モデルとし,ボンディングの破断状況やせん断応力分布の可視化によって,せん断挙動のシミュレーションを行っている.さらに,実験との比較を行うことで,本解析手法の有用性の検討を行っている. As is known, it is important to clarify the shear behavior of rock joint for the safty construction of rock structures. In this paper, the three dimentional simulation analysis of direct shear testing using distinct element method have been done. Especially, to reprent the tensile stress in rock mass, we tried to be applied on the bonding theory. As the results of this study, it is recognized that the results of this simulation with that of experiment.