著者
中島 淳 橋口 康之 杉尾 哲 東 貴志 越迫 由香里 田口 智也
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
pp.18-024, (Released:2019-02-06)
参考文献数
42

Two voucher specimens of the spined loach, Cobitis matsubarae Okada and Ikeda, 1939, collected from the Shonai River, a branch river of the Oyodo River system, southern Kyushu, Japan, represent the first reliable record of that species from the Oyodo River system. Morphological features of the male lamina circularis, prepelvic myotome number, maxillary barbel length, snout length, body pigmentation patterns, and genetic characteristics of mtDNA cytb sequences were in close agreement with characters those of C. matsubarae. Together with C. sakahoko, C. matsubarae, is considered to be distributed naturally in the Oyodo River system.
著者
高橋 洋 中山 耕至 竹下 直彦 武島 弘彦 橋口 康之 田上 英明
出版者
国立研究開発法人水産研究・教育機構
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

種内の遺伝的多様性は種の存続に不可欠と考えられている。本研究は,その遺伝的多様性が脊椎動物中最も低いレベルであるにもかかわらず,長期間絶滅せずに存続してきた魚類の一種“アカメ”のゲノム分析を行った。ゲノムデータからもアカメの遺伝的多様性が現時点でゲノムが解読されている脊椎動物の中で最も低いことが示されたが,一部の領域が高いヘテロ接合度を示すことが明らかになり,選択圧によって一部の領域に遺伝的多様性が維持されている可能性が示唆された。
著者
熊澤 慶伯 橋口 康之 山田 知江美 ジョニオ ピエール
出版者
名古屋市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

次世代シーケンサーを用いたハイスループットなミトコンドリアゲノミクスの手法の開発を行った。まずミトゲノム配列既知の個体を用いて、この方法の効率性と正確性を証明し、ヤモリ下目の様々な系統を代表する約40種から新たにミトゲノム全塩基配列を決定した。遺伝子配置の変動の事例を4例発見するとともに、ヤモリ下目の7科間の系統関係等について従来の形態データに基づく仮説とは異なる結果を示した。