著者
上田 学 橋本 孝之
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. V, 教科教育 (ISSN:03893480)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.133-143, 1989-08

市販のソフトウェアの1つであるグラフィック・ツールを用いて,「情報基礎」の授業を試みた。指導時間は6時間とし,グラフィックスの製作課題は「歴史上の人物」とした。その結果,生徒は短時間で,完成度の高い作品を製作した。また,生徒の授業に対する興味・関心についてアンケート調査をした結果,生徒は「1 マウスでのグラフィックスの入力に難しさを感じながらも,授業に高い興味・関心を示し,積極的に参加していること」および「2 課題を仕上げながら,課題そのものの知識を増やしていること」が分かった。これらの諸結果から,グラフィック・ツールを用いて授業を展開した場合でも,第1報,第2報で述べたプログラミング学習の場合と同様に,学習意欲の高揚,課題解決学習,自己教育力の育成に効果があることが示唆され,コンピュータ・リテラシー教育の観点からも望ましく,「情報基礎」教育の1方法として非常に有効であることが明らかになった。The authors tried to have pupils use the computer graphic-tool,one of the application softwares,as a method of teaching Basic Information Science.We gave them six classes and made the subject"a historical person".During the class,the pupils were accustomed to using the computergraphic-tool and could create fine graphics of the historical person.And the authors gave a questionnaire to pupils on their emotional factors such as curiosity and interest in studying Basic Information Science.As a result,we found that the pupils were interested in studying Basic Information Science by the teaching method tried here,and that this method had remarkable effects on awaking pupils' desire to use the computer graphic-tool,finding and solving problems and developing pupils' selfeducating-ablilty,as well as learning their computer-literacy.And this method will thus surely became one of the valuable methods for teaching Basic Information Science.
著者
今山 延洋 山下 晃功 橋本 孝之 糸山 景大 長谷川 雅康 永田 萬享 畑 俊明 竹野 英敏 尾崎 士郎 澤本 章 大橋 和正 余湖 静也 山口 晴久 土屋 英男 宮川 秀俊 安東 茂樹 安孫子 啓 田口 浩継 山本 勇 紅林 秀治 長澤 郁夫 吉田 誠
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

教師を目指す人に対して、技術科教員指導能力認定試験を創設し、3回実施した。日本で初めての試みである。試験は年1回実施され、教員養成で必要な修得基準に基づいて出題し、教員として身につけておくべきレベルの筆記・実技・模擬授業の能力を一次・二次試験によって判定した。3回の試験の実施の経験をもとに、今後の恒常的な実施の見通しを得るとともに、修得基準を見直した。