著者
橋本 良太 藤井 景子 吉田 和子 下路 静佳 正木 秀典 角山 香織 中村 敏明 恩田 光子
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.138, no.9, pp.1217-1225, 2018-09-01 (Released:2018-09-01)
参考文献数
20
被引用文献数
3 3

The current study aimed to examine the outcomes of pharmacists' involvement with elderly people in special nursing homes. We analyzed 58 cases involving regular visits by community pharmacists to 41 residents. The residents' mean age was 87.8±6.9 years, and 68.3% were prescribed 6 or more types of medication. Antipsychotic and insomnia medication was taken by 24.4% and 31.8% of residents, respectively. Pharmaceutical consultation following medication use accounted for 60.3% of pharmacists' involvement with residents. The outcomes of these consultations included improvements in prescription content; the identification and prevention of adverse drug events; improvement in activities of daily living; and improvement in test results, sleep, and urination/bowel control. The results also suggested that pharmacists' intervention reduced drug costs. Information that facilitated involvement was most frequently acquired via conversations (67.2%) and conferences (24.1%) in the facilities. The most common information sources were care workers (72.4%), followed by nurses (37.9%), physicians (6.9%), and functional training instructors (6.9%). Information was also acquired from patients (3.4%) and their family members (5.2%). The findings indicated that regular visits by pharmacists to facilities for elderly people and conversations between residents, their family members, and physicians, nurses and various other professionals improved various pharmacotherapy outcomes.
著者
岩高 剛 橋本 良太 小川 均
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.367-368, 1996-03-06

コンピュータ・グラフィックス(CG)による顔の動画の通信を想定する場合,画面に出力された顔の表情や口の動きなどが自然に表現できれば,あたかも実際に人間と会話をしているかのような臨場感が期待できる.そのためには,表情や口の動きの自然な画像合成が必要である本論では,口の動きに着目し,発話における自然な口の動きの動画処理について考察する.口は発話時に,様々な形や大きさの変化が見られる.そこで,移動方向,強さ(速度),移動距離の相互関係を調べ,自然に動作を行なう一般化した軌跡モデルを構築する.この軌跡モデルを使用して,個人特有の情報を使用せずに自然な動作を表現させることを目的とする.対象としたのは,日本語の五母音であり,閉口状態から各々の母音を発声するまでの変化量,またある母音から他の母音へ(例えば「あ」から「い」へ)の変化量を測定し,特徴量を検出する.また,軌跡モデルを用いてCGの再現を行う.
著者
ヘンリー ジョハン 橋本 良太 西田 友是
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.207-215, 2004 (Released:2008-07-30)
参考文献数
21
被引用文献数
5 12

近年,画像の加工を行うことが身近になりつつあり,絵画のような印象的な画像を生成する研究分野の重要性がますます高まっている.絵画の中でも水彩は淡い色調で柔らかい雰囲気をもっており,印象に残りやすい画風であると言える.本論文では,写真などの画像を入力とし,水彩風に変換された画像を生成する手法を提案する. 従来法では,水彩顔料の性質による色の塗りむらや色の重なりのような特徴をシミュレートすることに焦点が置かれる.それに対して,提案法では画家の描画技法をシミュレートするために水彩画はどうやって描かれるのかも考慮する.提案法では描画規則を用いて画家の描画技法を表す.幾つかの描画規則が用意され,またユーザーは独自の描画規則を指定することができる.これらの描画規則を用いて物体を描くためのストロークを生成する.描画技法をシミュレートするために,初めに入力画像内の物体を検出し,そして描画規則に従って各物体を描くためのストロークを生成する.生成されたストロークをサンプリング点で近似し,サンプリング点の色を周囲に拡散させることによって水彩顔料による特徴をシミュレートする.提案法を用いることで,ユーザーは水彩画風画像をインタラクティブに生成することが可能である.