著者
右田雅裕 杉谷賢一 松葉龍一 中野裕司 喜多敏博 入口紀男 武藏泰雄 辻一隆 島本勝 木田健 宇佐川毅
出版者
国立大学法人 情報系センター協議会
雑誌
学術情報処理研究 (ISSN:13432915)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.14-22, 2007-09-14 (Released:2019-04-06)
参考文献数
10

熊本大学では,2004年度より2年生の約2/3に相当する約1100名を対象に,情報処理概論をe-Learning形式の科目として開講している.本稿では,同科目の学期末試験としてLMS(Learning Management System)を用いて実施された一斉オンラインテストについて報告する.本試験は,不正行為防止策として試験中のネットワークアクセス及びPC操作を限定した上で実施されたオンラインテストである.
著者
森山 聡之 武藏 泰雄 西山 浩司 渡辺 亮一 和泉 信生 森下 功啓 山口 弘誠 中北 英一 島谷 幸宏 河村 明 牛山 素行 松尾 憲親
出版者
福岡工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

分散型多目的市民ダムをスマート化し、水資源確保と洪水制御を行う雨水グリッドとするために、(1)降雨量測定装置としての雨水タンクの検証を行い、雨量計としては利用可能なものの、雨水タンクが砕石充填方式の場合は圧力センサーを水位計として使用しない方が良いことを示した。(2)防災クラウドによる雨水の見える化として、センサーノードとゲートウエイの安定化を計った。(3)豪雨発生診断をSOMを用いて行ったが、予測精度はあまり高くないことが判明した。セキュリティー向上として、 OpenVPNを用い暗号化となりすまし防止を行った。(4)無線回線の安定化を図るためにLoRaWANを検証、良好な結果を得た。
著者
松原 義継 武藏 泰雄
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.1-8, 2017-11-30

電子メールサイズの頻度分布を説明するためのモデルを構築した.とある大学の電子メール送信サーバへリクエストされた電子メールのサイズの頻度分布図を 100 バイト単位で作成した.その頻度分布の大きな形からは,ベき則を読み取れる.電子メールヘッダの 1 つである “Content-Type” の内容に基づき,その頻度分布を 4 種類に分解した.この分解に用いた電子メールの送信リクエスト回数は 269,085 (3ヶ月分) である.分解された各頻度分布を説明するためのモデルを作成した.提案モデルでは,送信者は意識的もしくは無意識的に電子メール本文中の新規作成文の桁を正規分布に従い管理する.そのモデルからは概ね受け入れられるフィッティング結果を得られ,さらに実験によりベき則性を有することの結果も得られた.
著者
永富 洋文 デニス・アルトナ・ルデニャ・ロマニャ 武藏 泰雄 松葉 龍一 杉谷 賢一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.97, pp.25-30, 2006-09-15

とある大学のDNSサーバにおけるIPv6ベースのDNSクエリパケットの流量について統計的解析を行ったところ、次の様な結果を得た。(1) IPv4ベースのセキュリティインシデントとの同期や、(2) IPv6のみを介してセキュリティスキャンの前準備をしている痕跡が見られた。これらの結果は、IPv6についてもIPv4の場合と同様に、ネットワーク流量を監視する必要があることを示している。We investigated statistically on the IPv6 source IP address-based DNS query traffic a university campus network through January 1st to December 31st, 2005. The results are summarized, as follows: (1) Several security incidents in the IPv6-based DNS query traffic can be observed in or synchronized with the IPv4-based DNS query one like a mass mailing worm (MMW)- or spamming from the bot worm (BW)-infected PC terminals, and (2) we can also find a suspicious IPv6 based PTR resource record (RR) based DNS query traffic like a typical reverse domain resolution access in preparation for the next security scanning. Therefore, it can be clear that we should pay much attention not only IPv4 address based packet traffic but also IPv6 address based one when detecting the security incident in the campus or enterprise network system.