著者
水谷 泰久
出版者
一般社団法人日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.288-294, 2007-09-25
参考文献数
25
被引用文献数
3 1

In numerous biological processes, the ensuing protein structural changes accompanying a reaction at a specific site must spatially extend to the mesoscopic dimensions of the protein to achieve a biological function. The molecular mechanism of cooperativity in oxygen binding of hemoglobin is one of the classical problems in this aspect. This review describes our recent works on protein dynamics of myoglobin and hemoglobin by using time-resolved resonance Raman spectroscopy.<br>
著者
水谷 泰久 水野 操 石川 春人
出版者
大阪大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2013-06-28

タンパク質は人工の分子では成し得ない高度な機能を有する。したがって、タンパク質を理解することは生命現象の理解のみならず、高度な機能性分子の創成に重要なヒントを与える。タンパク質の機能発現では、複数の機能単位が相互に連動して構造変化することが必須の役割を果たす。そのため、その機構解明には安定構造をもとにした議論のみでは不十分であり、機能する際に起きる構造変化を明らかにすることで理解が進む。本研究課題では、主に時間分解共鳴ラマン分光法を用いて、機能部位間の連動的な構造変化を可能にするタンパク質の構造変化と、構造変化を駆動する分子内のエネルギーフローを明らかにした。
著者
藤井 正明 関谷 博 田原 太平 水谷 泰久
出版者
東京工業大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

平成23年度までの5年間で得られた特定領域研究「分子高次系機能解明のための分子科学-先端計測法の開拓による素過程的理解-」(領域番号477)の研究成果を取りまとめ、新たな研究領域「高次系分子科学」としてのアピールを行うために公開シンポジウムを5月25、26日の2日間、東京工業大学すずかけ台キャンパスにおいて開催した。全ての研究を概観できる様にまとめのポスターセッションを班員にお願いすると共に、本領域研究5年間の中で特に顕著な成果を上げた研究を選んで口頭発表を行った。各研究者には本公開シンポジウム参加の為の旅費が無いため、国内評価委員や遠方からの一般参加者と共に必要に応じて旅費を支援した。その甲斐もあり、100名を大きく上回る参加者を数え、白熱した討論も行うことができ盛況のうちに公開シンポジウムを終えた。なお、公開シンポジウムの運営には、受付、会場設営などにアルバイトを雇用して対応した。さらに、公開シンポジウム開催と合わせて本特定領域研究5年間の成果を取りまとめた全体の終了報告書を日本語と英語で作成し、公開シンポジウム参加者並びに関係する各方面に配布して研究成果の公開を進めた。従来より、研究論文、新聞発表、受賞、国際会議運営などに関しではニュースレターに記事として掲載し、毎月1号のペースでメールマガジンとして配信してきた経緯があり、平成24年度も引き続き、取りまとめられた研究成果をメールマガジンとして配信した。また、ホームページにも従来通りニュースレターを掲載した。ホームページは国際発信の重要な手段でもあるため、成果取りまとめに合わせて更新し、成果集の英文内容を反映させた。
著者
水谷 泰久 水野 操
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.010-013, 2011 (Released:2011-01-26)
参考文献数
18

Time-resolved resonance Raman spectroscopy is able to provide site-selective information on protein dynamics. In this review, we will describe our apparatus of picosecond time-resolved ultraviolet resonance Raman spectroscopy and recent application to protein dynamics of bacteriorhodopsin.
著者
水谷 泰久
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.288-294, 2007 (Released:2007-09-28)
参考文献数
27
被引用文献数
3 1 3

In numerous biological processes, the ensuing protein structural changes accompanying a reaction at a specific site must spatially extend to the mesoscopic dimensions of the protein to achieve a biological function. The molecular mechanism of cooperativity in oxygen binding of hemoglobin is one of the classical problems in this aspect. This review describes our recent works on protein dynamics of myoglobin and hemoglobin by using time-resolved resonance Raman spectroscopy.