著者
永田 雅彦 南光 弘子
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.3-8, 2010 (Released:2010-04-29)
参考文献数
17
被引用文献数
2 2

約6年間に皮膚科診療施設を受診した犬1,407頭,猫178頭,ヒト患者24,657人を対象とし,Common Skin Diseases(CSD)を比較検討した。ヒトと犬に共通するCSDは脂漏性皮膚炎,アトピー性皮膚炎,疥癬で,ヒトと猫に共通するCSDは皮膚炎・湿疹,皮膚糸状菌症(白癬)であった。なお犬と猫ではヒトのCSDである接触皮膚炎,ウイルス性疾患,母斑性疾患などの受診がまれであった。ヒトおよび犬と猫の両者に共通してみられる各種皮膚疾患の名称,定義,概念の統一化に課題はあるが,上記疾患を中心とした比較皮膚科学的検討の有用性が示唆された。
著者
永田 雅輝 木下 統 辰巳 保夫
出版者
宮崎大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1996

イチゴは収益性が高く営農上有利な作物であるが、果実が痛みやすいために省力化・機械化の開発が大幅に遅れている。特に、収穫以降のハンドリング作業(収穫、選果、出荷)は強度な労働負担であることから、早急な機械化の開発が望まれている。本研究は、特に選別機の開発研究を主として遂行するものであるが、イチゴ果実は痛みやすいので、品質保持を安定化・強化するために予冷を組み込んだ選果システムを提案するための基礎研究に研究に取り組んだものである。その結果、次の成果を得た。1.イチゴ選別機の研究(1)選別機構の開発 選別機構としてベルト式を開発した。本機構は直線的な搬送により選別速度の制御が容易で連続選別が可能となるように、イチゴが円形パンに載せられてベルト上を移動する間に、CCDカメラで画像入力して、コンピュータで階級と等級に選別するものである。区分けはエア-シリンダにより、イチゴをA.B.Cの3等級に区分するものである。(2)形状判別ソフトウェアの開発 コンピュータ画像処理によって階級と等級を判別するために、イチゴ果実の縦横比、輪郭線等を用いた形状特長抽出の演算手法を提案し、ニューラルネットワークによる判別プログラムを開発した。本プログラムによる判別性能は83〜95%が得られた。2.予冷による品質管理の研究イチゴの品質保持として果実硬度を増加するために、予冷とCO_2ガス処理の試験を行い、予冷温度は1℃が5℃より、CO_2処理では高CO_2貯蔵が、果実の硬化及び品質保持には有効であることを明らかにした。そのため、予冷とCO_2を併用した処理法は選別での損傷が少なくなり、出荷後の品質劣化も減少させ得ると言え、機械選果には有利と判断された。
著者
小川 真司 赤星 和人 高橋 修 永田 雅章 千野 直一
出版者
社団法人日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.320-324, 2005-05-18

正中神経感覚神経伝導検査の手掌部刺激は, 刺激部位, 記録部位が統一されていない. 手掌の刺激部位を定め, 逆行性感覚神経伝導検査を施行した. 記録電極は中指掌側近位指節関節付近に設置した. 刺激電極は手掌部, 手関節部, 肘関節部に設置した. 立ち上がり潜時の平均は, 手掌部で1.14msec, 手関節部で2.39msec, 肘関節部で5.98msecであった. 頂点潜時の平均は, 手掌部で1.66msec, 手関節部で3.00msec, 肘関節部で6. 82msecであった. 振幅の平均は, 手掌部で