著者
内田 篤呉 秋山 光文 荒木 史 有賀 祥隆 今井 康弘 大川 昭典 大下 浩司 奥村 公規 河合 正朝 木村 法光 宍倉 佐敏 下山 進 ジャンジャック ドロネー 城野 誠治 鈴田 滋人 玉蟲 敏子 中井 泉 中野 嘉之 馬場 秀雄 早川 泰弘 林 温 藤本 孝一 増田 勝彦 室瀬 和美 森口 邦彦 柳橋 眞 矢萩 春恵 河野 泰典 矢代 勝也 尾西 勇 柴田 伸雄 中本 久美子 米井 善明
出版者
(財)エム・オー・エー美術・文化財団(学芸部)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

科学調査は、東京理科大学・中井泉教授、吉備国際大学・下山進教授らが中心に担当し、型の技法は重要無形文化財保持者・森口邦彦氏、鈴田滋人氏、室瀬和美氏が伝統工芸技術から技法解明を実施した。科学調査の結果は、金地は金泥でなく、金箔とする第1次調査の結果を覆すものであった。有機色料は、波の部分に藍の存在は認められず、青墨の可能性が指摘された。伝統工芸の技法の調査は、金地と流水の境界の輪郭線は、縁蓋(型地紙)を用いた可能性が高いが、流水は型では表現できず、防染剤で描いたものと考えられる。文化財の研究は自然科学のみの調査に頼るのではなく、歴史と伝統の中で蓄積された技術や経験を踏まえることが極めて重要であった。

1 0 0 0 友松

著者
[海北友松画] 杉本苑子 河合正朝執筆
出版者
講談社
巻号頁・発行日
1994
著者
河合 正朝
出版者
慶應義塾大学藝文学会
雑誌
芸文研究 (ISSN:04351630)
巻号頁・発行日
no.24, pp.72-93, 1967-12
著者
河合 正朝
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.25-37, 1974-12-31

In this paper, at first, I try to re-examine the traditional view about the biography of Unkoku TOGAN (1547-1618). For we know little about the reason why and sources from which that traditional view is admitted so widely and the dates of his works are, in most cases, merely deduced from the dates of edifices where his works exist now. The second step of this paper is the stylistic examination to make clearer the development of his works than before. The author is happy if this paper might be the preparation for a further systematic study of Togan.
著者
河合 正朝 渡邉 妙子 中村 麻紀 伊藤 公久 赤沼 英男 廣井 雄一 廣木 順一
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

日本刀用可搬式デジタル画像撮像装置を開発し、鎌倉時代から江戸時代までの75件の短刀と3件の太刀を撮像した。得られたデジタル画像には、従来の記録方法では困難であった、各流派および各時代を代表する日本刀地金の特色が細部に至るまで表示されていた。これまで、日本刀の鑑識家に独占されていた日本刀表面形態を一般に提示するうえできわめて有効な方法であり、当該方法による日本刀デジタル画像データベースの構築が可能であることが確かめられた。
著者
河合 正朝
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

日本刀の学術的価値を明確にするためには、その表面形態解析が不可欠である。これまで表面形態解析は刀剣研究者に依存しており、刀剣研究者がいう日本刀表面形態の特徴を刀剣愛好家が視覚的に理解することは困難であった。本研究では株式会社リコーと、従来の日本刀鑑識法を踏襲した多色拡散撮像装置を共同開発し、日本刀100口のデジタル画像を作成した。その結果を解析し、日本刀五大流派の地鉄の特徴をまとめた資料集を作成した。併せて、研究成果の一部を平成23年度「名物刀剣」展、平成25年度「清麿」展で公開し、日本刀の地鉄の美とその変遷を一般に認識させるよう努めた。