著者
永澤 護
出版者
心の諸問題考究会
雑誌
心の諸問題論叢 (ISSN:13496905)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1-16, 2007 (Released:2007-12-24)
参考文献数
7
被引用文献数
6

本論は、グローバル資本主義下における<協働>の構成をテーマとする。本論では、この<協働>の構成は、相互的で対等なコミュニケーションを試みる実践として論じられる。また、この<協働>の実践は、個々人が他者との間で、生活の工夫や技を伝え合うこととして論じられる。この<協働>の構成は、<帝国>と呼ばれるネットワーク的権力のもとでのコミュニティーワークの構築という課題である。 I では、ネグリ/ハートの記述する「<帝国>」と<協働>の実践との関係を論じる。本論では、<帝国>を、個々人の生存を無際限に階層序列化する装置としてとらえる。ここで、「個々人が他者との間で、生活の工夫や技を伝え合うこと」という実践の狙いは、<帝国>の機能によって消されていた個の力を引き出すことである。 II では、<協働>が「顔」をキーワードにして論じられる。<協働>の過程は、他者の呼びかけへと応答する相互的な過程である。本論では、<転移>に関する洞察を視野に入れながら、この<協働>の構成過程が論じられる。 III では、<協働>の構成に向けた実践事例を論じる。結論として、<協働>の構成は、他者との出会いにおける私自身の<決意>の経験において現実化することが示される。
著者
大澤 護 及川 和隆 河田 智太郎 松本 雅行 田代 維史
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
鉄道技術連合シンポジウム(J-Rail)講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.327-330, 2000-12-12

One of the primary aims of Digital ATP (Automatic Train Protection System) for JR's Tokyo metropolitan commuter line is to expand the transportation capacity. Traffic simulation showed strong durability of the ATP against disrupted train schedule. Basic performance is provided by assured braking and non-insulated track circuit. Furthermore, re-scheduling gives higher efficiency of recovering from disruption.