- 著者
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瀬川 滋
- 出版者
- 学校法人 天満学園 太成学院大学
- 雑誌
- 太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
- 巻号頁・発行日
- vol.17, pp.125-132, 2015
今から約40年前にローマクラブから,人口,工業化,汚染,資源等の成長率がそれまでの状態が続くなら,100年以内に地球は破綻するということが報告され,世に大きな反響をもたらしたが,これを我が国の資源の観点から検証している。我が国が経済的権益を有する海域には,石油・天然ガス,海底熱水鉱床,コバルトリッチ・クラスト,メタンハイドレード等資源が眠っており,将来の実用化が期待されている。その実現には時間がかかりそうだが,それまでの間は太陽熱,地熱,燃料電池等の活用と,今まで見捨てられていた都市鉱山,バイオマス発電,CLT(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)等の利用を図れば破綻は当分考えられそうもない。