3 0 0 0 OA 筋疲労

著者
片山 憲史 田中 忠蔵 西川 弘恭 平澤 泰介
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.309-317, 1994-08-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
17
被引用文献数
1
著者
石井 努 池内 隆治 勝見 泰和 松本 勅 片山 憲史 越智 秀樹
出版者
公益社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.244-248, 1994-09-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
10

変形性腰椎症の患者40名 (男性28名, 女性12名, 年齢42~80才, 平均61.2才) に対して運動療法とSSP療法を併用した鍼治療を行い, ペインスケール法を用いて治療効果の検討を行った。鍼治療は腎兪, 志室, 大腸兪など腰部を中心に雀啄術を行い, ほかに症状に応じて治療点を加えた。鍼治療の後に, 運動療法として Williams Exercise より, 腹筋・背筋の強化運動および背筋とハムストリングスのストレッチ運動を行わせた。そのうちの背筋の強化運動中には背筋部にSSP療法を併用した。その結果, 平均治療回数5.6回, 治療期間は35.9日であり, 治療効果はペインスケールで10から0または1に改善した著効が22.5%, 2~5に改善した有効が55.0%, 6~8に改善したやや有効が20.0%となり良好な治療成績が得られた。
著者
古屋 英治 森山 朝正 片山 憲史 宮本 俊和 室伏 由佳
出版者
公益社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.141-154, 2014 (Released:2014-12-24)
参考文献数
15
被引用文献数
1

「スポーツ鍼灸」 は鍼灸治療によって選手が訴える身体の不調を緩和し、スポーツの質の向上に寄与するものである。鍼灸治療の疼痛緩和作用はスポーツ障害に対してよく用いられてきたが、最近では障害の予防、コンディション調整もしくは体調管理にも応用されている。しかしスポーツ鍼灸の定義は明確ではなく、スポーツ選手を対象とした鍼灸治療のガイドラインも整備されていない。 2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機に今日までのスポーツ鍼灸の研究成果を総括することにした。その内容はスポーツ分野における鍼灸の位置づけ、筋痛・筋疲労・筋萎縮及びスポーツ障害と鍼灸に関する研究である。さらに選手が競技生活において鍼灸との関わりを選手自身の言葉として添えていただいた。これらの成果は次なる目標である選手の求めに応じたスポーツ鍼灸を作り出すことに繋がるものである。
著者
佐藤 万代 山﨑 翼 矢野 忠 片山 憲史 今西 二郎
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.288-295, 2015 (Released:2016-02-09)
参考文献数
15

東洋医学では,顔面の皮膚色などから健康状態を評価する「顔面診」が用いられているが,その有用性についての基礎的な調査は少ない。そこで本研究では,顔面部および前腕部(尺膚)の皮膚色と,質問紙などで評価した健康状態との関連について調査を行い,顔面診の有用性を検討した。対象は22~55歳の健常成人30名(男13名,女17名)とし,顔面部,前腕部の皮膚色の測定と,健康状態に関する調査を行った。調査の結果,皮膚色と相関関係を認めた健康状態に関する調査項目は,総人数の解析では過去4週間の仕事パフォーマンス,陰虚スコア,男性のみの解析ではBMI,主観的健康感,過去4週間の仕事パフォーマンス,水滞スコア,女性のみの解析では年齢,過去1~2年間および過去4週間の仕事パフォーマンス,陰虚スコアであった。本結果より,皮膚色と健康状態の関連が上記の項目において示されたことから,顔面診の一部が有用である可能性が示唆された。
著者
越智 秀樹 片山 憲史 池内 隆治 行待 寿紀 河窪 紳介 堀口 正剛 三船 哲郎 伴 眞二郎
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.247-253, 1990-09-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
23

変形性膝関節症の初期の患者 (20名, 平均年令61歳) に対して鍼治療, Silver Spike Point (以下SSPと略す) 療法および運動療法を併用した治療を行った。効果判定はわれわれが考案した変形性膝関節症評価表のスコアと, 変形性膝関節症の主徴の1つである大腿四頭筋の萎縮に対する客観的効果の指標として膝伸展筋力の測定を用いた。その結果初診時の平均スコアは23.4点であったが最終治療 (平均治療回数6回, 平均治療期間42日) の後では8.2点とスコアが減少し症状が改善した。また初診時の膝伸展筋力に比較し, 最終治療時では平均38.5%の筋力の増強がみられた。
著者
藤本 英樹 片山 憲史 林 知也 木村 啓作 矢野 忠
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.203-212, 2008 (Released:2008-09-02)
参考文献数
20
被引用文献数
2 1 1

(目的)酸化ストレスの評価は、スポーツ選手のコンディショニングに重要である。そこで、運動誘発性の酸化ストレスに対する鍼通電刺激の影響について検討した。(方法)対象は健常成人男性10名で、鍼通電(EA)群と無刺激対照(CONT)群を設け、低周波鍼通電を両内側広筋へ行った。漸増運動負荷はエルゴメーターを用い、負荷中の呼吸代謝を記録した。酸化ストレスの評価はFRAS4により行った。(結果)CONT群に比し、EA群ではRCポイントの有意な延長を認めた。CONT群で酸化ストレス度は負荷前と比し運動により有意に上昇したが、抗酸化力ではその上昇は認められなかった。EA群で酸化ストレス度は運動により有意な上昇を認めず、抗酸化力では有意に上昇した。(結論)鍼通電刺激は呼吸代謝に影響を与え、酸化ストレス度を抑制し、抗酸化力を高める可能性が示唆され、鍼通電刺激はスポーツ選手のコンディショニングに有用であると考えた。