著者
森 博士 荒牧 聡 柴田 英治 桑鶴 知一郎 内村 貴之 吉野 潔
出版者
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
雑誌
日本周産期・新生児医学会雑誌 (ISSN:1348964X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.512-516, 2020 (Released:2020-12-10)
参考文献数
15

梅毒の初回治療時にJarisch-Herxheimer反応(以下J-H反応)を呈する例があることが知られているがその機序は不明である.一般的には一過性であり24〜36時間以内に軽快する.妊娠中に発生した場合の確立した対応法はない.今回,妊娠37週に第1期または第2期の妊娠期梅毒と診断して初回治療開始から3.5時間後にJ-H反応を認めた症例を経験した.母体発熱と悪寒,全身発赤,子宮収縮の増加,CTGで胎児頻脈を認め,速やかに帝王切開で児を娩出し,母児ともに良好な経過であった.妊娠中の初回梅毒治療時の管理とJ-H反応を認めた場合の適切な対応について,今後も症例の蓄積と検討が必要である.
著者
藤由 崇之 北村 充広 小田切 琢磨 蓮江 文男 神谷 光史郎 牧 聡 古矢 丈雄 大鳥 精司 国府田 正雄 山崎 正志 小西 宏昭
出版者
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会
雑誌
Journal of Spine Research (ISSN:18847137)
巻号頁・発行日
vol.11, no.10, pp.1163-1168, 2020-10-20 (Released:2020-10-20)
参考文献数
9

K-line(+/-/+)型OPLL症例に対し,椎弓形成術(LMP)に局所固定を最大圧迫高位レベルに追加する術式(sPDF)は有用であるかどうか調査するためにLMP群とsPDF群の術後成績を傾向スコアマッチング法にて比較検討した.全29症例中,それぞれ7例ずつマッチングした.JOA改善率と獲得点数はsPDF群で有意に高く,術後成績は改善していた.K-line(+/-/+)症例に対し,椎弓形成術に局所固定を最大圧迫高位レベルに追加する方法は有用な術式であると思われる.
著者
厚井 知穂 栗田 智子 庄 とも子 荒牧 聡 稲垣 博英 柴田 英治 蜂須賀 徹
出版者
日本産科婦人科内視鏡学会
雑誌
日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 (ISSN:18849938)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.508-513, 2013 (Released:2014-06-16)
参考文献数
13

Disorders of sex development (DSD) are defined as congenital conditions in which development of chromosomal, gonadal, or anatomic sex is atypical. In some cases of DSD, especially 46,XY DSD and Turner syndrome (+Y), early bilateral gonadectomy is recommended; this recommendation is based upon the high incidence of gonadal tumors in affected individuals. Because these cases are frequently found in younger women, laparoscopic surgery is an excellent choice for minimally invasive treatment. We performed a prophylactic laparoscopic gonadectomy on three patients at the appropriate time after carefully determining the correct diagnosis.