著者
則 のぞみ 鹿島 久嗣 山下 和人 猪飼 宏 今中 雄一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J100-D, no.2, pp.194-204, 2017-02-01

ICU入室患者の死亡リスク予測問題において,疾病によってリスク要因がどのように死亡リスクに関係するかが異なる点を考慮するために,疾病ごとに個別化した予測モデルを構築する.疾病ごとの個別化に際して課題となるデータの疎性に対処するために,疾病の分類と電子健康記録の分類に関する二つのドメイン知識を取り込むマルチタスク学習手法を提案し,医療機関における実データを用いた実験で提案手法の有効性を示す.
著者
落合 英伸 大坪 徹也 猪飼 宏 今中 雄一
出版者
一般社団法人 日本医療・病院管理学会
雑誌
日本医療・病院管理学会誌 (ISSN:1882594X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.183-191, 2014 (Released:2015-04-21)
参考文献数
23

我が国の抗精神病薬大量処方は,諸外国と比べて頻繁に実施されている。本研究では,広域地域国民健康保険および後期高齢者医療診療報酬データを活用し,外来維持期の統合失調症患者の抗精神病薬大量処方と患者因子,診療行為,受診施設の種類との関連について探索した。大量処方の定義は,患者当たりのクロルプロマジン換算値が1,000 mg/日を超える処方とした。大量処方患者は,全体(n=6,726)の7.9%,施設別では精神科病院13.1%,精神科診療所8.3%,一般病院5.0%,一般診療所2.0%と傾向に違いがみられた。多重ロジスティック回帰分析の結果では,大量処方の調整オッズ比は75歳以上の高齢者で低く,精神科リハビリ利用者の非利用者に対する調整オッズ比は1.89~4.38と高かった。医療政策面では,施設ごとおよび地域における抗精神病薬の実態がモニターできる有用なデータである。
著者
則 のぞみ 鹿島 久嗣 山下 和人 猪飼 宏 今中 雄一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

ICU入室患者の死亡リスク予測において,疾病によって死亡リスクを説明するルールが異なるという“ 疾病コンテキスト”を考慮するために,疾病ごとに個別化した予測モデルを構築する.疾病ごとの個別化に際して課題となるデータの疎性に対処するために,疾病の分類とEHRの分類に関する二つのドメイン知識を取り込むマルチタスク学習手法を提案し,医療機関における実データを用いた実験で提案手法の有効性を示す.