著者
玉澤 かほる 玉澤 佳純 島内 英俊
出版者
一般社団法人日本医療機器学会
雑誌
医療機器学 (ISSN:18824978)
巻号頁・発行日
vol.84, no.5, pp.537-542, 2014 (Released:2015-01-23)
参考文献数
19
被引用文献数
3

The purpose of this study is to assess airborne contamination of the dental operating room (DOR) in order to evaluate the risk of infection for the patients and dental staff. To examine DOR, a total of 744 air samples (0.01 Cubic Feet) collected in the particle counter hourly in 24 times a day for 31 days was used. Further, we investigated the change in the particle during tooth preparation (TP) with a highspeed hand-piece when using or not suction device. The results were as follows: 1) In almost all time from 9:00 to 17:00, the number of 1.0μm, 2.0μm and 5.0μm particles in the treatment days (20 days), were significantly (Welch’s t-test, p<0.05) greater than the closing office day (11 days). 2) The particle of 0.3μm, 0.5μm, 1.0μm, 2.0μm and 5.0μm during TP as compared to before TP, increased by 7.5 times, 50.0 times, 158.9 times, 144.6 times and 47.7 times, respectively. When using the intra-oral suction(IOS), these particles were remarkably reduced. When using the IOS and the extra-oral suction (EOS), 2.0μm and 5.0μm particles were further reduced to the level before TP, and were significantly (paired t-test, p<0.05) reduced compared to IOS alone.
著者
玉澤 佳純 玉澤 かほる 高橋 正美 國島 広之
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.222-227, 2011 (Released:2011-10-05)
参考文献数
27
被引用文献数
2

血液・体液曝露の内,眼への曝露は,感染のリスクからは針刺し事例に匹敵することから,眼および眼周辺部への曝露に着目して,医科と歯科の統合後の当大学病院の2年半における,曝露者の職種,曝露物,曝露時の場所について検索した.   その結果,統合後の当大学病院では,血液・体液曝露事例は,全部で67件発生していた.そのうち,眼および眼周辺部への曝露事例は41件発生したが,職種では,看護師19名,医師9名,医学生4名,助産師3名,歯科医師2名,臨床工学技士2名の順であった.曝露物では,血液14件,体液7件,喀痰4件,注射液2件等であった.曝露場所では,手術室14件,一般病室10件,ICU4件,救急部3件,人工透析室3件,分娩室2件,採血室2件,歯科外来2件等であった.特に出産関係でまとめると,6件と多かった.また,曝露事例の総数は67件であったが,その内,眼および眼周辺部への曝露事例は41件であり,全体の61.2%を占めていた.当大学病院の調査結果から,手術室での眼および眼周辺部への曝露が最も多かったことから,手術室のスタッフはゴーグルの着用が必須であることが判明した.
著者
菊池 雅彦 坪井 明人 岩松 正明 玉澤 佳純 木之村 重男 下西 充 高津 匡樹 伊藤 進太郎 駒井 伸也
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

脳MAI検査による画像から得られた大脳虚血性病変に関するFazekasスコアと口腔内状況との偏相関分析(年齢調整)を行ったところ、上顎歯数および上下顎合計歯数と、一部の病変のFazekasスコアとの間に有意(p< 0.05)な負の相関が認められた。大脳虚血性病変は認知機能障害と関連することが報告されており、今回の結果から、歯の保有数、とりわけ上顎の歯数が少ないほど、認知症のリスクが高くなる可能性があることが示唆された。