著者
赤星 祐平 木俵 豊 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.71, pp.107-113, 2004-07-13
被引用文献数
2

これまでの単一デバイスによる情報閲覧では,表示画面の制約やコンピュータ上のインタフェースの扱いによって,直観的な操作や閲覧が容易ではなかった.しかし,ユビキタスネットワーク環境下で,ネットワークに接続された複数のデバイスを用いることにより,これらの問題は解消され,多様なコンテンツをユーザの周りに出現させることが可能となる.しかし,ユーザの操作性やコンテンツの理解を容易にするためには,各デバイスの役割を明確化させ,協調的にコンテンツを表示させることが必要となる.本論文では,実空間上に存在する複数のデバイスを用いて,ユーザにより多くの適切な情報を提供することを目的としたコンテンツ閲覧方式を提案する.具体的には,各デバイスの役割を記述するための複合デバイス機能記述言語CDFML(Composite Device Function Mark-up Language)について提案するとともに,表示するコンテンツの内容解析と端末の位置やタイプなどの情報に基づいて,複数端末で適切にコンテンツを表示するための手法について提案する.When browsing contents in traditional style using single device,it is not easy for users to operate device intuitively and to browse contents because of device 's constraints on display capability and user interfaces.In ubiquitous environment,however,we can solve this problem by using multiple devices connected to network,and these ones are used to show variety of contents around users.In such situation,it is necessary to define the role of each device and show contents in a coordinated manner in order to improve users 'operationality and difficulty in understanding contents. In this paper,we propose a content browsing method to provide more proper information to users using multiple devices.In particular,we propose a composite device function mark-up language (CDFML)to describe each device 's role in browsing,and also describe a content browsing mechanism by content analysis and device information such as device position and device type.
著者
中島 伸介 舘村純一 原 良憲 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.67, pp.31-38, 2005-07-13

近年,取得可能な情報量の増大に伴い,信頼できる情報を効率的に取得することが困難になっている.我々はWeb上での有識者を発見し,この有識者が発信するコンテンツに基づいた情報フィルタリングを行うことで,信頼できる情報の取得が可能ではないかと考え,重要なbloggerの発見手法の確立を目指した研究を行ってきた.しかしながら,blogスレッドの検出や,重要なbloggerの発見に関して,これまではTrackbackリンクを考慮できておらず,blogエントリ同士の関係を適切に抽出することが十分にできているとはいえない.したがって,Trackbackの利用状況の調査と,この結果に基づくTrackbackの利用方法に関する検討を行った.With rapid spread of amount of information, it become difficult for us to discover trusty information efficiently. Consequently, we try to extract blog threads and to discover important bloggers, because we consider that it is possible to provide trusty information by using information filtering based on important bloggers as learned people. Now, we have not used trackback data of blog entries, so that we could not extract blog threads and could not discover important bloggers. Thus, we investigate influence of trackback links on blog thread formation and use of trackback link for discovering important bloggers.
著者
中島 伸介 舘村 純一 原 良憲 田中 克己 植村 俊亮
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.156-166, 2007-04-15
被引用文献数
2 2

個人の情報発信やコミュニケーションツールであるblogの利用者が増加している.blog情報は社会的イベントに対する世論そのものであるとも考えられ,これを有効に利用することで即時性および重要性の高い情報の取得が可能であると考えている.そこで我々はWeb上の有識者としての重要なbloggerを発見し,この重要なbloggerが発信するコンテンツを利用することで,信頼できる情報の取得が可能ではないかと考えた.本研究では,まずblogデータモデルを定義し,重要なbloggerの定義とそのタイプ分類を行った.その中でも特に重要と考えたAgitatorの判別方法を提案すると共に,実データに基づいてその妥当性に関する考察を行った.提案手法の妥当性の検証方法としては, Agitator判別の再現性に関する検証と,Agitatorであると認定されたblogサイトの正当性の検証を行った.その結果から,提案手法によって重要なbloggerであるAgitatorの発見が十分可能であることを示した.