著者
河村 貴弘 舘村 純一 坂内 正夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.177-178, 1996-03-06
被引用文献数
5

AR(Augmented Reality,拡張現実感)という研究分野が注目を集めはじめている。ARは狭義では、シースルー型の頭部搭載型ディスプレイ(HMD:Head Mounted Displat)を使って、コンピュータが生成する画像を現実の背景にオーバラップさせるシステムを指すが、最近では、コンピュータがモノやユーザの行動を観察し、それに基づいて情報検索などの処理を実行するシステムも包含するようである。前者の例^1)では、トラッキングシステムを利用することで、実映像と3次元CG(Computer Graphics)の3次元的な合成を行なっており、現実感に注意が払われている。しかしトラッキングシステムは手術室のような限られた空間の中でしか利用できない。後者の例^2)では、被写対象物に添付したカラーコードを認識することによってデータベースの検索を行ない、結果を実映像に重ねて表示しており、現実を拡張することに注意が払われている。しかし、このような人為的な指標を建築物などの大きな対象物に添付することはできないし、前者のような3次元的な合成を念頭においていない。以上のような考察から、両者の目的を共に満たすには立体認識が必要があると考え、より広範な範囲で利用するために実映像中のランドマーク情報を利用したARシステムの構築を行なった。この方法だと、謂わばテント式(Wherever You Want)の利用が可能になり、キャリプレーションを行なえばどこでもARシステムを構築できる。
著者
中島 伸介 舘村 純一 原 良憲 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.171, pp.23-28, 2005-07-06

近年, 取得可能な情報量の増大に伴い, 信頼できる情報を効率的に取得することが困難になっている.我々はWeb上での有識者を発見し, この有識者が発信するコンテンツに基づいた情報フィルタリングを行うことで, 信頼できる情報の取得が可能ではないかと考え, 重要なbloggerの発見手法の確立を目指した研究を行ってきた.しかしながら, blogスレッドの検出や, 重要なbloggerの発見に関して, これまではTrackbackリンクを考慮できておらず, blogエントリ同士の関係を適切に抽出することが十分にできているとはいえない.したがって, Trackbackの利用状況の調査と, この結果に基づくTrackbackの利用方法に関する検討を行った.
著者
中島 伸介 舘村 純一 原 良憲 田中 克己 植村 俊亮
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.156-166, 2007-04-15 (Released:2007-08-10)
参考文献数
14
被引用文献数
1 2 1

個人の情報発信やコミュニケーションツールであるblogの利用者が増加している.blog情報は社会的イベントに対する世論そのものであるとも考えられ,これを有効に利用することで即時性および重要性の高い情報の取得が可能であると考えている.そこで我々はWeb上の有識者としての重要なbloggerを発見し,この重要なblogger が発信するコンテンツを利用することで,信頼できる情報の取得が可能ではないかと考えた.本研究では,まずblog データモデルを定義し,重要なblogger の定義とそのタイプ分類を行った.その中でも特に重要と考えたAgitator の判別方法を提案すると共に,実データに基づいてその妥当性に関する考察を行った.提案手法の妥当性の検証方法としては,Agitator判別の再現性に関する検証と,Agitatorであると認定されたblogサイトの正当性の検証を行った.その結果から,提案手法によって重要なbloggerであるAgitator の発見が十分可能であることを示した.
著者
中島 伸介 舘村純一 原 良憲 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.67, pp.31-38, 2005-07-13

近年,取得可能な情報量の増大に伴い,信頼できる情報を効率的に取得することが困難になっている.我々はWeb上での有識者を発見し,この有識者が発信するコンテンツに基づいた情報フィルタリングを行うことで,信頼できる情報の取得が可能ではないかと考え,重要なbloggerの発見手法の確立を目指した研究を行ってきた.しかしながら,blogスレッドの検出や,重要なbloggerの発見に関して,これまではTrackbackリンクを考慮できておらず,blogエントリ同士の関係を適切に抽出することが十分にできているとはいえない.したがって,Trackbackの利用状況の調査と,この結果に基づくTrackbackの利用方法に関する検討を行った.With rapid spread of amount of information, it become difficult for us to discover trusty information efficiently. Consequently, we try to extract blog threads and to discover important bloggers, because we consider that it is possible to provide trusty information by using information filtering based on important bloggers as learned people. Now, we have not used trackback data of blog entries, so that we could not extract blog threads and could not discover important bloggers. Thus, we investigate influence of trackback links on blog thread formation and use of trackback link for discovering important bloggers.
著者
中島 伸介 舘村 純一 原 良憲 田中 克己 植村 俊亮
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.156-166, 2007-04-15
被引用文献数
2 2

個人の情報発信やコミュニケーションツールであるblogの利用者が増加している.blog情報は社会的イベントに対する世論そのものであるとも考えられ,これを有効に利用することで即時性および重要性の高い情報の取得が可能であると考えている.そこで我々はWeb上の有識者としての重要なbloggerを発見し,この重要なbloggerが発信するコンテンツを利用することで,信頼できる情報の取得が可能ではないかと考えた.本研究では,まずblogデータモデルを定義し,重要なbloggerの定義とそのタイプ分類を行った.その中でも特に重要と考えたAgitatorの判別方法を提案すると共に,実データに基づいてその妥当性に関する考察を行った.提案手法の妥当性の検証方法としては, Agitator判別の再現性に関する検証と,Agitatorであると認定されたblogサイトの正当性の検証を行った.その結果から,提案手法によって重要なbloggerであるAgitatorの発見が十分可能であることを示した.