著者
柿野 賢一 津崎 慎二 田中 克幸 服部 利光 松下 和弘 岡林 博文 正山 征洋
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.379-385, 1998-12-20 (Released:2010-08-06)
参考文献数
32

水をベースにした化粧品を考える上で, 水のクラスターが小さい水 (クラスター水) の挙動には非常に興味深いものがある。われわれは, 松下が提唱した水の17O核磁気共鳴 (17O-NMR) スペクトルの半値幅を求める方法により, クラスター水のクラスターの大きさを市販の精製水と比較した。クラスター水の半値幅は56.3Hz, 精製水のそれは142.4Hzであり, この事実からクラスター水が精製水に比較して平均的にクラスターのサイズが小さいことがわかった。さらに, クラスター水と精製水への油脂の分散性を1H核磁気共鳴 (1H-NMR) 分光法を用いて, 油脂の有するメチレン基のプロトンをもとに評価したところ, クラスター水への分散性は精製水と比較してよいことが確認された。また, モノオレインを用いたエマルジョン形成においても, クラスター水は精製水と比較して均一なエマルジョンを形成しているのが確認された。以上より, 水のクラスターの大きさ, 動的構造の差異が油脂の分散性に影響を及ぼすことが示された。
著者
田中 克幸 滝口 哲也 有木 康雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.94, no.12, pp.2047-2057, 2011-12-01

本論文では,non-factoid型質問応答技術の一つであるWhy型質問応答を可能とするための技術として,Whyテキストセグメントを識別する識別器の構築方法を提案する.具体的には,テキストセグメント中の文法情報に着目し,機械学習の一つであるSupport Vector Machineにより,それらの特徴パターンを学習することによって,Whyテキストセグメント識別器を構築する.これにより,どのようなドメインのテキストセグメントに対しても,有効に機能するWhyテキストセグメント識別器が構築でき,WebのようなオープンドメインにおいてWhy型質問応答が可能となる.提案手法によるWhyテキストセグメント識別能力の評価のために,Yahoo!知恵袋の回答集合からなる学習データセットをもとに,Whyテキストセグメント識別器を構築して実験を行った結果,F値=0.661,正解率=63.25%の識別性能を有する識別器を構築することができた.これより,従来のWhy型質問応答の問題点であったルール作成に手間が掛かる,識別器がドメインに依存する,ラベル付けされた学習データの入手が困難である,といった問題が改善され,より識別能力の高いWhyテキストセグメント識別が可能となった.
著者
田中 克幸 滝口 哲也 有木康雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.6, pp.59-66, 2007-01-25

情報網・Web2.0の発展や放送のデジタル化により、情報整理が困難なメディア、映像、画像、音などの普及が情報の無秩序な肥大化を促進し情報氾濫を招いている。情報量の爆発とプラットフォームの多様化により、ユーザーが欲しい情報が入手できない状況にあり、効率的にユーザーが欲しい情報だけを入手できる環境が必要とされてきている。そこで、本稿では、NetNewsとTV映像のクロスプラットフォームの動画インデキシングと音声インタフェイスによる、検索システムを構築し、ユーザーが快適に動画観覧でき、疑問解決をできるNetTvシステムを構築し、情報の統合によるユーザーの検索軽減を目指した。The advancement of information technology, which includes such developments as Web2.0, on digital TV and Broadband, enables anyone and everyone to access and participate to access any form of media, like documents, movies, images etc via the internet very easily. However, due to information growth and the decentralization of platforms, users are faced with increasing difficulty in finding the information that they really are interested in. Our research enables the searching of news on the internet (NetNews) and TV by speech interface, thereby offering users a better search of cross-platform videos.
著者
田中 克幸 滝口 哲也 有木康雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.6, pp.59-66, 2007-01-25

情報網・Web2.0の発展や放送のデジタル化により、情報整理が困難なメディア、映像、画像、音などの普及が情報の無秩序な肥大化を促進し情報氾濫を招いている。情報量の爆発とプラットフォームの多様化により、ユーザーが欲しい情報が入手できない状況にあり、効率的にユーザーが欲しい情報だけを入手できる環境が必要とされてきている。そこで、本稿では、NetNewsとTV映像のクロスプラットフォームの動画インデキシングと音声インタフェイスによる、検索システムを構築し、ユーザーが快適に動画観覧でき、疑問解決をできるNetTvシステムを構築し、情報の統合によるユーザーの検索軽減を目指した。The advancement of information technology, which includes such developments as Web2.0, on digital TV and Broadband, enables anyone and everyone to access and participate to access any form of media, like documents, movies, images etc via the internet very easily. However, due to information growth and the decentralization of platforms, users are faced with increasing difficulty in finding the information that they really are interested in. Our research enables the searching of news on the internet (NetNews) and TV by speech interface, thereby offering users a better search of cross-platform videos.