- 著者
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田口 富久治
- 出版者
- 立命館大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 1996
平成8年度は、研究課題についての史料の勉集をおこない執筆の準備に備えた。平成9年度は、戦後は本政治学史の執筆にとりかかり「戦後日本政治断章(一)」を執筆した。内容は第一章戦後日本政治学の方向づけと制度化、第一節戦後日本政治家の方向づけ(丸山兵男の「科学としての政治学」論文の役割)、第二節戦後日本政治学の制度化である。平成10年度には、戦後日本の政治学をリードしてきた丸山兵男研究の一部を「戦後日本政治と丸山兵男」と題して発表した。また「戦後日本政治学史断章(二)」として、第二章戦後政治学史への諸アプローチ(学史研究のサーグニイ)および第四章戦後政治学の百花斉政ー1920年代世代の登場ーと起して、戦後日本の政治学ルネッサンスの立役となった。1920年代生れの指導的政治学者、すなわち、福里敬一、京極純一、岡義直、永井陽之助、石里雄平の政治学の評価と分析を行った。この研究は、今後数年続行される予定である。