- 出版者
- 東海国立大学機構 名古屋大学大学院法学研究科
- 雑誌
- 名古屋大学法政論集 (ISSN:04395905)
- 巻号頁・発行日
- vol.300, pp.300.3, 2023 (Released:2023-12-22)
序章
第一節 「政治改革」の背景としての経済構造調整問題
第二節 先行研究の検討
第三節 本論文の課題と構成
第一章 住友電工社長としての構造転換への取り組み1974-1984
第一節 亀井の自由主義経済体制観
第1 項 重化学工業からの転換の必要性――転換点としてのオイル・ショック
第2 項 革新的な技術を基軸とする知識集約型産業の将来構想
第二節 住友電工における技術革新の取り組み
第1 項 伝統としての技術開発
第2 項 雇用対策としての技術開発
第三節 光通信技術の開花
第二章 日経連副会長としての経済構造調整問題に対する考え方1985-1987
第一節 日米貿易摩擦への対応――輸出主導型経済の行き詰まり(1)
第1 項 日米経済摩擦への気づき
第2 項 日米経済摩擦への本格的対応
第二節 円高経済への対応――輸出主導型経済の行き詰まり(2)
第三節 日本経済の将来構想
第1 項 重厚長大型産業と軽薄短小型産業の役割分担
第2 項 軽薄短小型産業のパイオニアとしての住友電工
第四節 経済構造調整問題による雇用危機――受け皿としての軽薄短小型産業
第三章 「政治改革」論者としての亀井正夫1987-1988
第一節 雇用問題の障害物としての戦後日本政治
第二節 経済構造調整問題から「政治改革」へ
終章
第一節 本論文の要約
第二節 本論文の含意と今後の課題
参考文献