著者
越智 良文 田嶋 敦 小池 由美 白勢 悠記 三谷 尚弘 森 向日留 末光 徳匡 松浦 拓人 鈴木 真
出版者
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
雑誌
日本周産期・新生児医学会雑誌 (ISSN:1348964X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.124-127, 2020 (Released:2020-05-13)
参考文献数
7

子宮破裂は子宮手術の既往のある妊婦に好発し,無痛分娩を併用した際には疼痛がマスクされ,その診断が遅延する可能性が指摘されている.今回子宮手術の既往のない経産婦が無痛分娩中に子宮破裂を起こしたが,速やかに診断し母児共に救命できた症例を経験した.34歳の1産婦に対し,妊娠39週6日に無痛計画分娩を行った.子宮口6cm開大から分娩遷延,頻収縮を認めたのちに左側腹部の突発痛と胎児心拍数モニタリングの異常を認め,子宮破裂と診断し帝王切開へ移行した.開腹時に児は腹腔内に脱出しておりそのまま娩出,母体の子宮体下部前壁左側に広範な裂傷を認めた.母児ともに術後経過は良好であった.子宮破裂は子宮手術歴のない妊婦にも起こり得る.特に良好な除痛が得られている無痛分娩中に発症した突発痛を伴う胎児心拍数モニタリングの異常は,子宮破裂を疑う契機になると考えられた.
著者
井本 逸勢 中屋 豊 二川 健 田嶋 敦
出版者
徳島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

Wistar系ラットから樹立された高運動習性動物モデルであるSPORTS(Spontaneously Running Tokushima-Shikoku)ラットを対象に、高運動習性の表現型形成の分子基盤を解明することを目的に、次世代シーケンサーを用いた全エクソン配列解析、連鎖解析、ならびにデータベースを用いた選択アルゴリズムから新規に構築するラットゲノム解析パイプラインを駆使することで、未同定の原因遺伝子のスクリーニングを行い、候補遺伝子群を得るとともに、モデルラットの表現型関連遺伝子のスクリーニングツールとシステムを確立した。