著者
田辺 成蹊 柴 紘次
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.383-387, 1984-03-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
4

帯状疱疹は, 急性期には激痛を伴い, 疱疹が治癒した後も帯状疱疹後神経痛へと移行して, 長期間にわたって患者を苦しめる。この帯状疱疹痛に対する治療として, 各種の神経ブロックがさかんに行われており, 新鮮例においては有効であるという報告がみられるが, 帯状疱疹後神経痛では, 治癒率は著しく低下している。また, これらの神経ブロックには, 持続時間や合併症等に問題点を含んでいる。今回われわれが行った華佗夾脊穴を主穴とする鍼治療では, 41症例中, 新鮮例については, 著効69%, 有効, やや有効とも15%, 無効0, 帯状疱疹後神経痛では, 著効14%, 有効43%, やや有効, 無効とも21%であった。今後, 帯状疱疹痛の治療として, 鍼治療を積極的に取り入れることにより, 期待出来る成績を上げ得るものと考える。
著者
前川 宏一 半井 健一郎 牧 剛史 千々和 伸浩 浅本 晋吾 石田 哲也 石原 孟 三島 徹也 石橋 忠良 田辺 成 坂田 昇
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2011-04-01

①ナノ流体モデルを拡張展開し,雨水の急速侵入,降雨後の蒸発散を高精度で評価可能とした。PC暴露試験体の曲率等の推移と水分計測から検証を重ねた。②水分準平衡と構造モデルを連成させ,中高層RC建物と原子力施設の中長期固有振動数の変化を予測できた。③浅地中ダクトの遅れせん断破壊を数値解析で予見し非破壊検査から現象を確認した。地盤との相互作用から長期せん断破壊が評価可能であることを示した。④ASRゲル,腐食ゲル,常温液状水,氷晶の混合移動を考慮できる数値解析モデルを開発した。⑤ASRに伴う構造損傷と凍結融解に伴う損傷に相互作用が強く表れること,これが部材のRC床版疲労延命化に寄与する機構が解明された。