著者
磯村 明宏 畠山 望 八重樫 祐介
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.532-535, 2015-11-20 (Released:2017-06-16)

地上に舞い降りた瞬間から雪は,その形状や物性値を変え,千変万化の挙動を示す。スキー滑走用ワックスの挙動のその場観察は容易ではなく,その開発は試行錯誤的手法により行われてきた。筆者らは,スキー滑走面の有する微細構造とワックスに含まれる成分の相互作用について,マルチスケール計算化学的手法を導入し,解析を試みた。本稿ではワックス成分の滑走面素材への浸透性解析について,実験結果,計算結果を紹介する。口絵31ページ参照
著者
山川 啓介 山本 崇史 桂 大詞 井上 実 畠山 望 三浦 隆治 岡島 淳之介 稲葉 賢二 石澤 由紀江 遊川 秀幸 伊東 博之 石元 孝佳 大下 浄治
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.886-891, 2022 (Released:2022-08-23)
参考文献数
11

革新的な多機能材料を効率的に開発するために、モデルベースリサーチ(MBR)の考え方に基づいて、これまでに多孔質材料の吸遮音機能と断熱機能を設計する微視構造設計モデル技術を開発した。今回、構成素材の防振機能を設計可能とするモデル技術を構築したので報告する。
著者
畠山 望
出版者
一般社団法人 日本トライボロジー学会
雑誌
トライボロジスト (ISSN:09151168)
巻号頁・発行日
vol.64, no.10, pp.614-619, 2019-10-15 (Released:2019-10-15)
参考文献数
15

Ski wax plays an important role to improve the skiing performance. The following three functions are required for the high-performance wax: high water-repellency, low friction, and high durability. Fluorinated waxes have high water-repellent and low frictional properties; however, they are less durable. Therefore, first the high affinity paraffin is waxed to a ski running surface (ski sole) made of ultra-high molecular weight polyethylene, then the fluorinated paraffin is over-waxed, by using a hot iron. Each wax performance especially depends on the temperature, thus the accurate measurements have been made to evaluate the absolute temperature at the interface between sole and snow during skiing. As a result, the temperature increase due to frictional heating actually depended on the type of wax.
著者
宮本 直人 竹田 正樹 森 敏 宮本 明 畠山 望 三浦 隆治 森本 達郎
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

スキー競技において,ワックスおよびストラクチャは勝敗を決める最重要要素である.本研究では,ワックスおよびストラクチャの摩擦係数を推定するための高精度GPS装置を開発した.摩擦係数の推定はエネルギー保存の法則を用いた.本手法により,摩擦係数が0.001の精度で計測できることを確認した.スキーの滑走性能は雪面状態や気象条件に大きく依存する.競技コースの雪面状態および気象条件とワックスおよびストラクチャの摩擦係数を関連付けてデータベース化した.これにより,スキー競技における最適なワックスおよびストラクチャを選定するための基礎を構築した.