著者
広瀬 通孝 石井 威望
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.51, no.471, pp.3153-3158, 1985-11-25 (Released:2008-02-21)
参考文献数
6
被引用文献数
3

A quantitative method to analyze mental work, such as programming or CAD operation, is discussed. The authors are proposing to define an index, named 'RRV', which is a variance of interval between successive R-spikes in E.C.G.(Electro Cardio Graph). In order to increase the measurement efficiency of RRV and to extend the time range of the measurement, a simple and handy-sized measuring unit is developed. From the result of experiments, it is proved that RRV is strongly connected with the condition of mental work. Under such intensive mental work as repetitive calculation for a long time, the value of RRV of the worker becomes lower than that under usual mental work. In addition, other basic characters of RRV, for example, the time-scale of its dynamic behaviour, are studied. Lastly, as a practical application, RRV is measured during computer programming, and several interesting phenomena are observed.
著者
南雲 俊喜 甘利 治雄 三井 博隆 岡田 幹夫 廣瀬 通孝 石井 威望
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.59(1994-CG-069), pp.41-48, 1994-07-08

現在、立体音響システムを導入したVR環境について研究している。我々は現在までに、ソフトウェアの構造と挙動の状態等を3次元グラフィックスによって視覚的に表現して、VR環境をユーザーインタフェースとしたソフトウェア開発支援ツールSVSS (ftware Visualization Support Spa)を試作している。そこで今回、このSVSSに立体音響システムを導入した具体例を紹介し、VR環境における立体音響システムを提案する。また、我々はVR技術を電力設備の遠隔監視に適用する研究を行っており、この遠隔監視システムに立体音響システムを導入するための研究を紹介し、実映像と同時に実音源を立体音響として再現するシステムを提案する。
著者
澁谷 芳洋 小池 英樹 高田 哲司 安村 通晃 石井 威望
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.1921-1930, 2004-08-15

インターネット利用人口は拡大しており,今日では個人,組織の双方においてネットワークの使用は欠かせないものとなりつつある.インターネットは多種多様なサービスを提供し,なくてはならないものになっているが,その半面,不正アクセスの問題も急増している.しかし実際の侵入がどのようなものであるかを認知する機会が少なく,見えない世界でのセキュリティに対する認識が難しい.そこで本論文では不正侵入対策の手段の1つとなっているおとりシステムに着目し,Honeynet Projectが提唱している高対話型として構築した.高対話型おとりシステムの特徴として,OSレベルでおとりを実現し,不正アクセス者に制限なく自由に行動させ,不正アクセス者に気づかれないように行動記録を取得,分析することにより,既知の攻撃方法のみならず,未知の脆弱性や行動を記録することが期待されている.しかし高対話型おとりシステムは概念が新しく,主としてその概念ばかり公開されており,具体的なシステム構築例および,運用結果,問題点についての公開情報が少ない.したがって本論文では高対話型おとりシステムを公開されている情報を参考に実際に構築,運用し,不足する機能を追加したうえでさらに運用を行った.その結果得られたデータおよび知見をもとにおとりシステムの持つ問題点および運用方法の提案を含め今後の課題について述べる.