著者
高谷 甲波 大谷 道輝 野澤 茜 眞部 遥香 山村 喜一 大野 嘉子 赤羽 喜文 石井 宏幸
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.135, no.12, pp.1371-1375, 2015-12-01 (Released:2015-12-01)
参考文献数
14
被引用文献数
1

White petrolatum is frequently used as an oleaginous base, but has a drawback of poor usability. In this trial, white petrolatum was prepared at a lower melting point to improve its usability. Characteristic pharmaceutical values such as melting point, yield, and consistency were compared between a conventional product and ophthalmic white petrolatum. Usability was compared by administering a survey questionnaire and evaluating the comparable moisturizing effect by conductivity in humans. The melting point and yield value of the improved product were significantly lower compared with other white petrolatum products. In the survey, the improved product was rated excellent in five criteria. On a scale of 1 to 5, the average values for the five criteria for the improved product were 4.7, while the conventional product and ophthalmic white petrolatum were rated 3.0 and 3.5, respectively. No difference in moisturizing effect was observed among all petrolatums after application, from day 1 to day 14. In conclusion, the improved white petrolatum demonstrated better usability, and the moisturizing effect was equivalent to conventional product, suggesting that the use of this improved product may lead to improved adherence.
著者
杉浦 真治 山崎 一夫 石井 宏幸
出版者
THE LEPIDOPTEROLOGICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.12-14, 2002-01-10 (Released:2017-08-10)
参考文献数
10
被引用文献数
3

ゴマフシロキバガScythropiodes leucostola(Meyrick)(チョウ目ヒゲナガキバガ科)の幼虫が,ナラメリンゴタマバチBiorhiza nawai(Ashmead)(ハチ目タマバチ科)によってコナラの芽に形成された虫えいに穿孔し摂食しているのが観察された.これまで,虫えいを摂食するチョウ目では10科が知られているが,我々の知る限りヒゲナガキバガ科では初めての記録である.ゴマフシロキバガは様々な樹種の葉を食べることが知られており,これまで報告された多くのえい食者と同様,機会的えい食者であると考えられた.また,摂食された虫えいから,ナラメリンゴタマバチの成虫が多数羽化してきたことから,ゴマフシロキバガの幼虫による摂食が虫えい形成者に与える影響は少ないものと考えられた.
著者
石井 宏幸
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:研究活動スタート支援2010-2011
著者
石井 宏幸 山本 将生 鈴木 聡 神山 斉己 臼井 支朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.12, pp.2370-2378, 1994-12-25
被引用文献数
3

網膜水平細胞間を結合するギャップジャンクションは,視覚情報処理の基本である中心-周辺拮抗型受容野の形成に重要な役割を担っている.従来,こうした水平細胞間のギャップコンダクタンスが非線形特性をもつことや順応状態により動的に変化することが示唆されているが,そうした特性を生理実験によって直接測定することは著しく困難であった.本論文では,筆者らが先に提案したイオン電流モデルを用いた入力電流推定法に特定の信号伝達経路を制御する生理実験技術を適用し,水平細胞の膜電位応答からギャップコンダクタンスの動的変化を推定する手法を提案する.提案手法の有効性は,視細胞-水平細胞ネットワークモデルから求めた水平細胞モデル応答を擬似実験データとして用い,モデルのギャップコンダクタンス値が精度良く推定されることにより確認した.更に,コイ網膜L型水平細胞より記録した膜電位応答に提案手法を適用したところ,従来報告されている知見に近いギャップコンダクタンス値が推定された.