- 著者
-
石井 秀明
西田 裕介
- 出版者
- 理学療法科学学会
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.24, no.5, pp.761-766, 2009 (Released:2009-11-25)
- 参考文献数
- 28
- 被引用文献数
-
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理学療法において,スキルの向上を図ることは重要である。スキルの向上の要素の一つの要因として,いかに疲労せずに課題を遂行できるかということが含まれる。しかし,疲労のメカニズムは,未解明のままである。そのため,理学療法プログラムの立案の際には,頭を悩ます問題である。そこで,疲労のメカニズムを解明することは重要であると考えられる。本稿では,疲労のメカニズムの定説であった末梢性疲労モデルの基礎であるHillらの研究から疲労の原因を明確にし,最新の研究から末梢性疲労モデルの限界を示唆する。そして,脳科学からみた新たな疲労のメカニズムを紹介し,その新たな疲労のメカニズムの理学療法への応用を紹介する。